定正

2026.05.13

長野県茅野市に店舗を構える定正は、大正9年(1920年)創業の金物屋です。創業以来、刃物や農具の製造を手掛け、現在も敷地内に鍛冶場を併設しながら、農具や包丁をつくり続けています。
かつて地域に数多く存在していた鍛冶屋文化を受け継ぎ、現在では数少ない存在として、伝統的な打刃物の技術を守り続けています。
特に長野県諏訪地域では、現在鍛冶屋として営業を続けているのは定正のみとなっており、地域に根差した製品づくりと丁寧なサービスの提供を通じて、暮らしに寄り添う存在として親しまれています。

定正の包丁は、昔ながらの製法を活かしながら、現代の使いやすさにも配慮されている点が特徴です。三徳包丁や牛刀、出刃包丁、柳刃包丁など多彩な種類を揃え、鋼材には青紙2号や白紙鋼などを採用しています。
また、「祐和」シリーズでは、伝統技術と現代的なデザインを融合させ、優れた切れ味だけでなく、握りやすさや扱いやすさにもこだわったものづくりが行われています。

大量生産では表現しきれない、手仕事ならではの風合いや鋭い切れ味も定正ならではの魅力のひとつです。包丁製造に加え、刃研ぎや柄入れなどのメンテナンス、別注刃物の製作にも対応しており、長年にわたり地域の暮らしを支えてきました。
100年以上受け継がれてきた技術と職人の経験を礎に、日々の料理や生活を支える道具づくりを続けているメーカーです。