焼きもので有名な益子では、春と秋の年に2回陶器市が開催されています。
近年、おしゃれなデザインで注目されている益子焼の作品が集結する大イベントとあって、全国の人々が楽しみにしている陶器市です。
本記事では益子陶器市の魅力やおすすめの作家さんなどを紹介します。
鮨由う 板前 上田流華
10代から飲食店に携わり、居酒屋オーナーと経営していたが、店が5年で閉店。
開業を夢に高級店の鮨屋で知識を学びたいと思いから2019年、仕込みのアルバイトとして鮨由うに入社。
朝一番に店に入り、仕込みの準備をしたり若手職人のイベントで寿司を握る。
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働く上で大切にしている事は妥協しない事、時間を見ながら仕事する事、綺麗な仕事をする事だが、1番はお客様を楽しませる事。
尾崎大将の隣に立ち、スムーズにサポートしながら裏の仕事を見つつ、自身の仕事をこなす。
益子陶器市とは?
益子陶器市は、春と秋の年に2回、栃木県芳賀郡益子町で開催されている焼きもののイベントです。
春のゴールデンウイークの約9日間と、秋の行楽シーズンとなる11月3日の「文化の日」をまたいだ約4日間で開催されています。
「民芸の町・益子」「陶芸の町・益子」を象徴する一大イベントとなっており、毎年たくさんの人々で賑わう人気の催しです。
益子陶器市の魅力
益子陶器市の魅力は、なんといってもさまざまな益子焼を通常よりもリーズナブルな価格で購入できること。
お皿、コーヒーカップ、箸置きなどの食器から花器や壷などの美術品まで、通常の価格より安い価格で販売されています。
窯元の職人さんや人気の作家さんたちと、直接会話を楽しむことができるのも嬉しい魅力でしょう。
また、焼きものだけでなく、地元産の農産物なども販売されており、人気を呼んでいます。
益子陶器市の場所とアクセス・駐車場情報
陶芸ファンをはじめ、おしゃれなアイテムに目がない方たちにも近年注目されている益子焼。
そんな益子焼の陶器市は年々混雑が加速しているため、アクセスや駐車場情報など事前にチェックしておくとよいでしょう。
益子陶器市の会場
益子陶器市は、特定された会場を設けるわけではなく、益子陶器販売店が陶器市に参加する形式となっています。
また、益子陶器市開催中は「陶芸メッセ・益子」や「城内坂通り」を中心にテント村が開かれ、約600もの販売テントが立ち並びます。
益子焼だけでなく美濃焼など他の焼きものも少し販売されてます。
会場 | 栃木県芳賀郡益子町、城内坂通り、里山散歩道、陶芸メッセ・益子ほか |
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アクセス
益子陶器市の会場に向かうには、車、高速バス、電車の3通りの手段があります。
車でのアクセス
- 北関東自動車道「真岡IC」または「桜川筑西IC」下車(約30分)
- 東北自動車道「鹿沼IC」または「宇都宮IC」下車(約60分)
町内にある各所の駐車場の利用が可能です。
駐車場が混雑することもあるため、早めの時間の来場がおすすめです。
特に、陶器市期間中は、東北自動車道・常磐自動車道どちらもかなりの渋滞になることがあります。
高速バスでのアクセス
秋葉原駅発・高速バス「関東やきものライナー」が往復運行されています。
益子駅と陶芸メッセ入口での下車が可能です。
秋葉原駅発・関東やきものライナー「陶芸メッセ入口」下車(約3時間)
また、関東からはバスツアーも多く組まれているので、内容がニーズに合っていればツアーを利用してみるのも1つの手です。
益子陶器市に4~5時間ほど滞在できるものがほとんどで、買い物やランチをたっぷり楽しめます。
電車でのアクセス
電車で会場に向かう場合の詳細は、次のとおりです。
- 東北新幹線「小山駅」下車 → JR水戸線「下館駅 」下車→真岡鐵道「益子駅」下車
- 東北新幹線「宇都宮駅」より東野バス「益子駅行き」乗車→「陶芸メッセ」下車
電車は、渋滞がなく遅延の可能性が低いことがメリットです。
確実に予想した時間どおりに会場入りしたい方には電車がおすすめでしょう。
駐車場
益子陶器市で利用できる無料駐車場・有料駐車場は、下記の地図で確認できます。
無料駐車場
有料駐車場
駐車するところに目星を付けておいても、いざ停める時に満車の場合もあります。
そうした時のために、こちらの駐車場マップをプリントアウトしておくか、スマートフォンやタブレットなどで、すぐに確認できるよう準備しておくとスムーズでしょう。
【2023年】益子陶器市のテント村
2023年益子陶器市のテント村は、上記の地図のように各地に点在しています。
テント村それぞれにいくつかの店舗が並んでおり、小規模なテント村から大規模なテント村までさまざまです。
なかでも「陶芸メッセ・益子」は111店舗と最大級で、続いて「共販テント村」の55店舗となっています。
お目あての作家さんがいる場合には、事前にどのテント村に出店しているのかチェックしておきましょう。
益子陶器市のおすすめの窯元・作家さん4選!
ここからは、益子で活躍されているおすすめの人気作家さんや窯元を4選紹介します。
まとめると次のとおりです。
- 笠原良子さん
- 豊田雅代さん
- えのきだ窯
- 木工房玄 高塚和則さん
1つずつ見ていきましょう。
1. 笠原良子さん
笠原良子さんは、島岡達三に師事したのち2006年に独立し、現在は芳賀郡市貝町で作陶されています。
益子の土、益子の伝統釉薬を用いた、現代の暮らしに合ったモダンなデザインの作品は、上品な美しさが印象的です。
釉薬による味わい深い色合いや、花をモチーフにしたおしゃれなデザインは、益子のぽってりとした器をスタイリッシュに魅せています。
料理を引き立て日常使いしやすい器は、食卓をさりげなく華やかに彩ってくれるでしょう。
2. 豊田雅代さん
豊田雅代さんは、益子生まれの益子育ちで、2012年に独立して作陶を始めた作家さんです。
豊田さんの作品は、主に「イッチン」という技法が用いられています。
イッチンとは、チューブ状の入れ物に釉薬を入れて、クリームでデコレーションするように絞り出して模様を描く技法です。
その作品は、繊細で立体的な模様を特徴とし、上品さと可愛らしさを併せもった魅力的なものばかりです。
同じものがひとつとしてないため、唯一無二の作品を選ぶことができるでしょう。
普段使いからおもてなしの特別なシーンまで、優しい時間を演出してくれるうつわです。
3. えのきだ窯
えのきだ窯は、130年以上の長い歴史を持つ益子町にある老舗窯元で、現在は5代目となる榎田若葉さんと榎田智さんご夫婦がお二人で作陶されています。
「茶の間をつくる」をコンセプトに、急須をはじめさまざまな食器や花器などを制作しており、センスのよい作品を楽しめます。
先代の伝統を大切に受け継ぎながらいろいろな技法で作られる作品は、デザインのよさはもとより、実用性も兼ね備えた上質なうつわです。
特に、急須にはこだわりと定評があり、3代目は茶器セットで昭和天皇から「七勲等青色桐葉章」を頂いた経歴もあります。
現在も、その誇りと想いはしっかりと受け継がれており、確かな技術とモダンなセンスを生かした素敵な急須が制作されています。
4. 木工房 玄 高塚和則さん
栃木県塩谷郡塩谷町田にある木工房玄の高塚和則さんは、益子の作家さんではありませんが、陶器市でも人気の作家さんです。
美しく繊細な印象の木工の作品は、はちのす彫りという模様で1つ1つ丁寧に手彫りされています。
あたたかみのある雰囲気が食卓に温もりを添えてくれるでしょう。
素敵なデザインだけでなく、結露した水分が盛り付けた食材に付きにくくなるメリットも備えています。
益子陶器市でお気に入りのうつわを見つけましょう!
いかがでしたか?
益子陶器市の概要や、おすすめの窯元・作家さんを紹介してきました。
本記事のポイントをまとめると次のとおりです。
- 益子陶器市は、春と秋の年2回栃木県芳賀郡益子町で開催されている焼きものの大イベント
- 近年、益子焼はおしゃれでモダンなデザインで注目されている焼きもの
- さまざまな窯元・作家さんの益子焼を、通常よりもリーズナブルな価格で購入できるのが魅力
- アクセスや駐車場情報など事前にチェックしておくのがおすすめ
- 「陶芸メッセ・益子」や「城内坂通り」を中心に約600もの販売テントが並ぶ
- 会場に向かうには、車、高速バス、電車の3通りの手段がある
- おすすめの作家さんは「笠原良子さん」「豊田雅代さん」ほか
益子陶器市は、おしゃれなデザインで人気の益子焼が集結する注目のイベントです。
益子焼好きな方はもちろん、まだ使ったことのない方も、人気の益子焼を手にとって、ぜひその魅力にふれてみてください!
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