「どの包丁ブランド、メーカーを選べばいいかわからない」と考えていませんか?
そのような方のために、本記事では人気の包丁ブランド・メーカー16社を紹介しています。
各メーカーやブランドの違いはもちろん、どのポイントを見るべきかの選び方も記載しているので、ぜひ参考にしてください。

鮨たかはし 高橋潤
幼少期より料理が好きで、技を極める職人に憧れ、寿司屋を志す。
ミシュラン三ツ星の名店『鮨さいとう』で修行をし、2014年 銀座に『鮨たかはし』開業。
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NHK きょうの料理でレシピ提供をし、バラエティー番組にも出演するほか、誠文堂新光社『すしのサイエンス』を英語、台湾語、韓国、フランス語で出版。
包丁ブランド・メーカーの選び方

調理をする際、自分に合った使い心地の包丁を使うことで、調理が快適で楽しくなります。
また、その切れ味によって見た目や味わいにも影響があるため、料理にこだわる方にとって包丁選びはとても大切です。
まずは包丁の選び方のコツとして、3つのポイントをご紹介します。
- 生産地で選ぶ
- 価格帯で選ぶ
- ブランド・メーカーごとの特徴から選ぶ
1つずつ詳しく見ていきます。
1.生産地で選ぶ

日本には、古くからの歴史と伝統を持つ刃物の名産地があります。
- 大阪府堺市
- 岐阜県関市
- 福井県越前市
- 新潟県三条市・燕市
熟練した職人の伝統的な技で、丹念に造り上げられる包丁は、一生もの。
そんな上質で特別な包丁から、お気に入りの一本を見つけてみるのもおすすめです。
2.価格帯で選ぶ
包丁には、「品質がよいもの=価格が高い」という図式がほぼあてはまります。
刃や柄の材質に、価値のある高品質なものを使用していれば、当然価格も高くなります。
高価な包丁は、刃物としての理想的な条件を備えているうえ、正しいお手入れとメンテナンスをこまめに行うことで、長く愛用することができます。
また、最近では、安価な包丁でも短い期間であれば、充分快適に使用できるものもあります。
一生ものの高級包丁を使用する以外にも、そうしたリーズナブルな包丁を、買い替えながら使っていく方法もありますね。
3.ブランド・メーカーごとの特徴から選ぶ

包丁には、数多くのブランド・メーカーがありますが、知名度の高い有名ブランドは、機能性や品質などにおいて信頼でき、安心感があります。
例えば、日本で言えば「関孫六」や「Misono」、「GLOBAL」などのブランド。海外では、「HENCKELS」などのブランドが有名です。
人気な包丁ブランド・メーカーのおすすめ16選

ここからは、有名で人気な包丁ブランド・メーカーをご紹介していきます。
まとめると次のとおりです。
- Misono
- 正本総本店
- 正広
- 関孫六
- 藤次郎
- 堺孝行
- 杉本
- 京セラ
- 服部刃物
- 旬
- 藤原照康
- 實光刃物
- ZWILLING
- HENCKELS
- GLOBAL 雅‐MIYABI-
1. 800年の歴史を誇る 軽くて切れ味の鋭いプロ向け包丁「Misono」

800年の伝統を誇る刃物の街、岐阜県関市を拠点とする「Misono」。
プロ用包丁をメインとし、日本だけでなく海外の料理人からも定評のあるブランドです。
伝統技術と最新テクノロジーを駆使して作られる包丁は、切れ味、使い心地、機能性のバランスに優れています。
最上位モデルのUX10は、ステンレス製ながら鋼の包丁に劣らない鋭い切れ味と研ぎやすさが魅力。
プロ仕様ではありますが、家庭用としても比較的扱いやすいため、料理にこだわりのある方にもおすすめできるブランドです。
2. 江戸時代末期から受け継がれる「正本総本店」

1890年創業の本焼包丁の老舗、正本総本店。
歴史ある正本の技術から生まれる包丁は、プロも信頼を寄せる品質のよさが魅力。
主に東日本を中心に使われており、プロ用の秀でた和洋包丁にこだわった、研ぎやすく切れ味抜群の包丁をつくり出しています。

3. ほぼ全てを一貫生産するこだわりを プロはもちろん家庭でも「正広」

刃物の街として知られる関市の包丁ブランド「正広」は、70年以上の歴史を持つ老舗トップメーカー。
自社工場での一貫生産を行っており、1本1本の包丁に熟練した職人の技が凝縮されています。
あえて流行を追わないスタイルで、昔ながらのデザインを大切にし、品質にこだわった包丁を生み出しています。
切れ味や使い勝手は抜群で、国内だけでなく、海外の料理人からも定評があります。
時代を超えて価値のある包丁として、こだわりのある料理愛好家に親しまれています。
4. 包丁の街、関市で生まれた「関孫六」

刃物の街として知られる関市生まれのブランド「関孫六」。
リーズナブルな家庭用包丁からプロ仕様の本格的なモデルまで、ラインナップの充実さが特徴です。
貝印ならではの鋭い切れ味、使い勝手のよさを備えた品質のよさが魅力です。
豊富な種類から、自分にぴったり合う包丁が探せます。

5. 世界進出を果たす グローバル活動にも積極的な「藤次郎」

「藤次郎」は、刃物の産地、新潟県燕三条で全行程を行っており、日本でも数少ない一貫製造の包丁メーカーです。
鋼とステンレスなどを組み合わせた複合材を得意とし、抜群の切れ味と耐久性を誇る包丁を取り扱っています。
また、洋包丁だけでなく、和包丁のラインナップも豊富なのが特徴で、プロの切れ味を家庭でも体感できるのが魅力。
切れ味のよい高品質な包丁を、比較的リーズナブルな価格で手に入れたい方におすすめのブランドです。

6. 伝統的工芸士がつくる最高品質の「堺孝行」

大阪府堺市を代表する包丁の有名トップメーカー「堺孝行」。
日本のみならず、世界でも評価される質の高い和包丁は、各工程でそれぞれ熟練した専門職人により、1本1本丹念な手作業で仕上げられています。
本職仕様の抜群の切れ味と高級感ある佇まいが魅力で、細部に渡るクオリティの高さは素晴らしいです。
また、匠の技に裏打ちされた和包丁のみならず、上質なステンレス鋼を使用した洋包丁も高品質なものが揃っています。
7. 一本一本こだわりの手作り 全種類に左利き用も用意した「杉本」

東京・築地創業の「杉本」は、100年以上の歴史を誇る老舗包丁専門店です。
長く使い続けられる包丁造りにこだわり、熟練した職人が伝統技術を用いて1本1本丁寧に仕上げています。
和包丁も洋包丁も、切れ味にこだわった逸品が揃っており、中でも、中華包丁や牛刀には定評があります。
また、ほぼ全ての片刃包丁に左利き用が用意されているので、利き手が左手の方も選ぶ楽しみがあります。
8. セラミック素材の手入れしやすい包丁が豊富「京セラ」

軽い包丁で快適に調理をしたい方におすすめなのが、「京セラ」のセラミック包丁。
独自開発の硬度の高い素材を使用し、切れ味の持ちと欠けにくさにこだわっています。
ただ、硬い食材を切ることは苦手なので、ステンレス包丁などとの使い分けが必要です。
軽さと切れ味の持続性により、快適な調理が可能なため、1本用意しておくと重宝しますよ。
また、錆びや熱にも強く、食洗器に対応できるのも嬉しいポイント。
白いカラーの刃や丸まった先端は、金属包丁にはない優しさがあり、刃物を扱う緊張感を和ませてくれます。
9. Hattoriブランドとして注目を集める「服部刃物」

岐阜県関市の、自然豊かな山沿いにある工場を拠点とする「服部刃物」。
職人の硬度な技術により、美しく重みのあるデザイン性の高いナイフを「創る」ことで有名なブランドです。
ニッケルステンレスを何層にも重ねたダマスカス鋼を開発しており、その高度な技術は「積層金属製品」として特許も取得。
高品質で革新的なデザインの、希少価値のあるナイフや包丁は、海外からも注目され、高い評価を受けています。
10. 最新のテクノロジーと掛け合わせて作られる「旬」

貝印のプレミアムブランド「旬」は、刃物の産地である関の伝統技術と最新テクノロジーを融合した、こだわりのシリーズです。
高硬度で耐久性のある高級刃物鋼を使用し、優美で繊細なダマスカス模様のブレードがとても魅力的。
鋭い刃先は切れ味も優秀で持ちもよく、プロの料理人からも定評のある包丁です。
またフィット感抜群のD型シェイプハンドルも特徴的で、性能、使い勝手、デザイン性を兼ね備え、世界的にも評価されているブランドです。
11.「一生もの」をプロから家庭まで届ける「藤原照康」

明治3年創業の「藤原照康」は、刀鍛冶の伝統技術を現代に伝える「総手造り鍛造包丁」を制作しています。
長く使い続けられる本物の切れ味のこだわり、独自の技術から生み出された最高品質の「出刃鋼」は、登録商標も取得。
鋭い切れ味にこだわり、技術と工夫の光る包丁は、プロの料理人から一般家庭まで広く使われています。
12. 10万人以上のシェフが愛用する切れ味が魅力の「實光刃物」

大阪市堺市発祥のブランド「實光刃物」は、100年以上の歴史を持つ上質な包丁メーカー。
匠の熟練した手仕事から生み出される包丁は、プロの料理人からも圧倒的な支持を受けており、2022年「おもてなしセレクション」の受賞歴もあります。
高級感溢れる魅力的なデザイン性と、理想的な性能を合わせ持った包丁を生み出しています。
13. 双子マークが目印 海外の高級包丁ブランド「ZWILLING」

ドイツの老舗キッチン用品メーカー、ツヴィリング J.A.ヘンケルス。
世界で最も古いシンボルマークの1つとされる双子マークは、どなたでも一度は目にしたことがあるでしょう。
プロも愛用する高級モデルの「ツヴィリング」は、料理にこだわる愛好家にもおすすめです。
握りやすいハンドルと程よい重さが絶妙なバランス感で、切れ味も抜群。
熟練した職人技術と最新テクノロジーが生み出す包丁は、上質で長く愛用できる一生ものです。
14. ドイツのメーカーが手掛けるコスパに優れた包丁「HENCKELS」

1人マークの「ヘンケルス」は一般家庭にも広く愛用されているカジュアルブランドで、価格帯も比較的リーズナブルです。
デザインやカラーが多彩で、ライフスタイルに合わせて自分に合う包丁を探せます。
また、フィット感が抜群なハンドルも魅力で、長時間の使用でも心地よくノンストレスで調理ができます。
15. オールステンレス包丁が使いやすくて有名な「GLOBAL」

スタイリッシュでシンプルなデザインが魅力の「GLOBAL」は、 ものづくりで有名な新潟県燕三条地区を拠点とする吉田工業が手掛けるブランドです。
美しい曲線を持ったオールステンレス一体型の包丁は、洗練されたビジュアルと計算された設計が評価され、数々のデザイン賞を受賞しています。
継ぎ目がないデザインは洗いやすく、衛生面でも安心です。
また、刃材には、手術用のメスと同等の硬度をもつステンレスを使用しており、鋭い切れ味が特徴。
耐久性にも優れ、長く愛用できる魅力的な包丁を生み出しています。
16. 優雅な魅力を海外へ伝える「雅-MIYABI-」

ツヴィリング J.A. ヘンケルスが手掛けるMIYABIは、「日本の美」をコンセプトとしながら海外をターゲットにして作られたブランドです。
日本の技術にほれ込み、ドイツの最新テクノロジーと、刃物の名産地である岐阜県関市の伝統技術を見事に融合させることで誕生した、高品質な包丁です。
流麗で雅な日本の刀を思わせるダマスカス模様のブレードを特徴としたデザイン性の高さは、多くの人を魅了しています。
また、包丁としての性能にも優れ、鋭い切れ味と見た目の美しさを兼ね備えています。
包丁はどこで買うのがおすすめ?

野菜を切るのならば薄刃包丁や菜切り包丁、魚を捌くのであれば出刃包丁、包丁を買うときは、それぞれの用途に合わせて選ぶことがポイントです。
KOHNOは、創業140年以上の歴史が紡ぐ確かな目利と、あらゆる種類や分類の包丁が揃っているので、用途に合わせて選ぶことが出来ます。
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いかがでしたか?
包丁のブランド・メーカーの選び方、おすすめの16社の特徴や魅力をご紹介しました。
本記事の要点をまとめると次のとおりです。
- 包丁にはさまざまなブランド・メーカーがある
- 選ぶときのポイントは「生産地」「価格帯」「ブランド・メーカーごとの特徴」
- おすすめのブランド・メーカーは「Misono」や「関孫六」など
包丁には、たくさんのブランド・メーカーがありますが、それぞれが魅力的な特徴を持っています。
せひ本記事を参考に、自分と相性のよいブランド・メーカーを見つけてみてくださいね!

ベルギー在住のエディター、雨宮百子(@amemiyaedit)が本記事の編集をアドバイス。
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早稲田大学政治経済学部卒業後、Forbes JAPAN編集部でエディター・アシスタントを経て、日本経済新聞社に入社。記者として就活やベンチャーを取材する。その後、日本経済新聞出版社(現・日経BP)に書籍編集者として出向、60冊以上のビジネス書を作る。担当した『日経文庫 SDGs入門』『お父さんが教える13歳からの金融入門』は10万部を超える。就業中に名古屋商科大学院で経営学修士(MBA)を取得。2022年8月に退職・独立し、ベルギーに。現在はルーヴァン経営学院の上級修士課程で欧州ビジネス・経済政策を学ぶ。メディアへの執筆のほか、編集業務や海外企業の日本進出支援も行っている。「アラサー女子の社会人留学」としてボイシーでも配信。
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