日本の伝統的なイメージが強い急須ですが、有田焼はモダンなデザインが多く、現代の暮らしにも馴染みのよい焼きものです。
本記事では、有田焼の急須の魅力や選び方、さらにはおすすめ10選をご紹介します。
おしゃれで実用的なものを厳選したので、ぜひ参考にしてください。
鮨たかはし 高橋潤
幼少期より料理が好きで、技を極める職人に憧れ、寿司屋を志す。
ミシュラン三ツ星の名店『鮨さいとう』で修行をし、2014年 銀座に『鮨たかはし』開業。
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NHK きょうの料理でレシピ提供をし、バラエティー番組にも出演するほか、誠文堂新光社『すしのサイエンス』を英語、台湾語、韓国、フランス語で出版。
有田焼の急須の魅力
急須といえば、愛知県常滑市で生産されている常滑焼が有名ですが、実は、有田焼の急須もさまざまなメリットを持っています。
佐賀県有田町を中心に作られている有田焼は、透き通るような白磁と鮮やかな色彩の絵付けが魅力的な焼きものです。
そんな有田焼の急須としての魅力を挙げてみましょう。
- モダンでおしゃれなデザインが多い
- なめらかな磁肌で茶葉の成分を吸収しないため、茶葉本来の風味が味わえる
- におい移りしにくいため、1つの急須でさまざまな種類のお茶が楽しめる
また、有田焼は丈夫で日常使いしやすい気軽さも備えています。
おしゃれな有田焼の急須で美味しいお茶を淹れて、特別な時間をゆっくりと楽しみましょう。
有田焼の急須の選び方
有田焼の急須を選ぶ際には、どんなことに目を向ければよいのでしょうか?
ポイントは次の3つです。
- 容量・サイズ
- 茶こしのタイプ
- 持ち手のタイプ
1つずつ詳しく見ていきましょう。
容量・サイズ
有田焼の急須を選ぶ際には、普段よく淹れているお茶の量に合わせて、ちょうどよいサイズのものを選びましょう。
大きすぎても小さすぎても茶葉の量とのバランスがとりにくく、お茶の味わいに影響してきます。
湯呑み1杯あたり100mlを基準とすると、1人用なら100ml〜150ml、2〜3人用なら200ml〜300ml、4人以上用なら400ml以上を目安にして選ぶとよいでしょう。
茶こしのタイプ
有田焼の急須に使われる茶こしのタイプは、ステンレス製メッシュのものや陶製のものなど、さまざまな種類がありますが、ここでは大きく3つに分けて紹介していきましょう。
美味しいお茶を淹れるための大切な要素にもなるため、しっかりとチェックしましょう。
- セラメッシュ(ささめ)
- ステンレス製メッシュ
- カゴ型ステンレス製メッシュ
それぞれに特徴があるので、何を重視したいのか、ポイントを絞って選びましょう。
「セラメッシュ(ささめ)
セラメッシュ(ささめ)は、本体と茶こし部分が同じ陶磁器製になっている一体型のタイプです。
急須内のスペースが広いため、茶葉がお湯の中でまんべんなく広がり、香り高く味わい深いお茶を淹れることができます。
ただ、茶漉しを取り出すことができないため、お手入れにはやや手間がかかります。
ステンレス製メッシュ
ステンレス製メッシュは大きく分けて、帯網・平網・底網の3種類があります。
帯網は急須の内側にぐるっと網がついているタイプ(画像左)、平網は注ぎ口を覆うように網がついているタイプ(画像中央)、底網は文字どおり注ぎ口から底までを網が覆っているタイプ(画像右)です。
ステンレス製メッシュは、ほとんどのものが細かい網目でできているので、大きな茶葉はもちろん、深蒸し煎茶などの茶葉が細かいお茶でも目詰まりを起こしにくくなっています。
そのため、どんな茶葉でも淹れやすく、ノンストレスで使えるのがポイントです。
お手入れしやすい「カゴ型ステンレス製メッシュ」
カゴ型のステンレス製メッシュは、急須本体から取り外しできるため、茶葉が捨てやすく、お手入れが簡単にできるのが嬉しいポイントでしょう。
ただ、カゴが浅いものだとお湯に浸らないことがあるため、しっかりと底の方までカゴが届いているかどうかを確認することが大切です。
持ち手のタイプ
有田焼の急須の持ち手には、大きく分けて4種類のタイプがあります。
- 一般的な「横手」
- ティーポットタイプの「後手」
- 手が熱くならない「上手」
- 持ち手のない「宝瓶」
それぞれの特徴を次のまとめてみましょう。
持ち手のタイプ | 特徴 |
---|---|
横手 | ・もっとも一般的なタイプ ・小ぶりなサイズが多い ・お茶を最後の一滴まで注ぎ切ることができる ・左利きの方はやや扱いにくい ・持ち手が急須本体と一体型のため、お湯の温度が高すぎると持てないこともある |
後手 | ・紅茶や中国茶を淹れるポットのように注ぎ口の反対側に持ち手があるタイプ ・持ち手が輪っかになっており、食卓やテーブルで使いやすく人気のある持ち手 ・利き手に左右されずに使うことができ、向かい合っている人の湯呑みにも注ぎやすい |
上手 | ・比較的大容量のものが多い ・本体に触らずに持てるため、玄米茶やほうじ茶などの高温でお茶を淹れる時に適している ・たくさんの量を淹れたい時におすすめ |
宝瓶 | ・持ち手がないため、急須を直接持ってお茶を注ぐタイプ ・高級煎茶や玉露など低温で淹れる茶葉に適している ・すっきりとしたフォルムのため、コンパクトに収納できる |
それぞれの持ち手の特徴を把握して、自分に合ったものを選びましょう。
有田焼の急須おすすめ人気10選!使いやすくておしゃれなデザイン
ここからは、おしゃれなデザインの有田焼のおすすめを10選ご紹介していきます。
前述の選び方をもとに厳選した作品をまとめると次のとおりです。
- 尾崎陶器 有田焼 乱千筋2.5号急須
- 1616/arita Japan CMA Japanese Teapot
- ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)急須 パールグリーン
- 風景ドットコム 急須 赤濃小梅
- 金善窯 急須 花の雫
- ギギliving 青銅急須
- KIHARA こだわりの茶葉急須 錆線紋
- 李荘窯 白磁 鎬急須
- 倉島泰山窯 花紀行つゆ草 手長急須
- 梅崎陶業 晩秋(中)茶こし付 急須
作品名 | 容量 | 茶こしのタイプ | 持ち手のタイプ |
---|---|---|---|
尾崎陶器 有田焼 乱千筋2.5号急須 | 340ml | セラメッシュ | 横手 |
1616/arita Japan CMA Japanese Teapot | 650ml | – | 横手 |
ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ) 急須 パールグリーン | (サイズ)175×140×h90㎜ | セラメッシュ | 横手 |
風景ドットコム 急須 赤濃小梅 | 310ml | カゴ型ステンレス製メッシュ | 横手 |
金善窯 急須 花の雫 | 360ml | カゴ型ステンレス製メッシュ | 横手 |
ギギliving 青銅急須 | 350ml | カゴ型ステンレス製メッシュ | 横手 |
KIHARA こだわりの茶葉急須 錆線紋 | 250ml | セラメッシュ | 横手 |
李荘窯 白磁 鎬急須 | 約230ml | セラメッシュ | 横手 |
倉島泰山窯 花紀行つゆ草 手長急須 | 460ml | カゴ型ステンレス製メッシュ | 横手 |
梅崎陶業 晩秋(中) 茶こし付 急須 | 350ml | カゴ型ステンレス製メッシュ | 横手 |
1つずつ見ていきましょう。
1. 尾崎陶器 有田焼 乱千筋2.5号急須
最初に紹介するのは、尾崎陶器の「乱千筋2.5号急須」です。
シンプルで飽きのこない乱千筋模様が施されており、爽やかなデザインが魅力的。
耐久性に優れ、使い込むほどに愛着の湧く急須です。
商品詳細
作品名 | 尾崎陶器 有田焼 乱千筋2.5号急須 |
容量 | 340ml |
茶こしのタイプ | セラメッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
2. 1616/arita Japan CMA Japanese Teapot
有田焼の人気ブランド「1616/arita japan」より、デンマーク人デザイナーであるセシリエ・マンツさんが手掛けた急須です。
有田焼の美しい白磁を生かしつつややグレーがかった色味、シンプルかつスタイリッシュな形状が新鮮に感じられます。
古典的な急須らしからぬ斬新なデザインは、世界中の食卓に似合うデザインでしょう。
商品詳細
作品名 | 1616/arita Japan CMA Japanese Teapot |
容量・サイズ | 650ml |
茶こしのタイプ | – |
持ち手のタイプ | 横手 |
3. ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)急須 パールグリーン
モダンなデザインで人気の「ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)」の上品な印象の急須です。
スタイリッシュな空間に似合うパールグリーンが爽やかで、日本茶の色味のような凛とした美しさが感じられます。
アリタポーセリンラボの独自の技法や釉薬を使って仕上げられており、手仕事ならではのあたたかさも魅力でしょう。
食洗機、電子レンジにも対応しているうえ、どっしりとした安定型の形状も使いやすく、実用性も備えた急須です。
商品詳細
作品名 | ARITA PORCELAIN LAB 急須 パールグリーン |
容量 | (サイズ)175×140×h90㎜ |
茶こしのタイプ | セラメッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
4. 風景ドットコム 急須 赤濃小梅
深みのある赤が目を惹くおしゃれな急須です。
フタのつまみには、小さな花が描かれ、可愛らしさが感じられます。
浅めで口が広いため、茶こしを取り上げやすく、お手入れもしやすいでしょう。
指がかりのよい持ち手は手に馴染みやすく、お茶が注ぎやすい仕様です。
商品詳細
作品名 | 風景ドットコム 急須 赤濃小梅 |
容量 | 310ml |
茶こしのタイプ | カゴ型ステンレス製メッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
5. 金善窯 急須 花の雫
金善窯は、業務用食器や割烹食器なども制作している窯元で、モダンで上品な作風から主に料亭で多く取り扱われています。
こちらの急須も、淡いピンクとつまみに使われた金がさりげなく、丸みを帯びた柔らかな雰囲気が、品のよさを感じさせます。
切れのよい注ぎ口と滑りにくい持ち手により、気持ちよくお茶が淹れられるでしょう。
商品詳細
作品名 | 金善窯 急須 花の雫 |
容量 | 360ml |
茶こしのタイプ | カゴ型ステンレス製メッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
6. ギギliving 青銅急須
青銅釉が施されたこちらの急須は、モダンな渋さのある大人の雰囲気が魅力です。
シックな色味に丸みのあるコロンとした形状を合わせることで、和やかさが加わり、さまざまなシーンでおしゃれに使えます。
表面にあしらわれた凸凹した模様もアクセントとなり、味わい深いデザインが楽しめる急須でしょう。
商品詳細
作品名 | ギギliving 青銅急須 |
容量 | 350ml |
茶こしのタイプ | カゴ型ステンレス製メッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
7. KIHARA こだわりの茶葉急須 錆線紋
こちらのKIHARA(キハラ)の急須は、美しい白磁に錆線紋のフタがアクセントになったおしゃれなデザインが魅力です。
一般的な横手タイプの形状ですが、モダンな印象がインテリアにも馴染みやすいでしょう。
その名のとおり、デザインだけでなく、茶こし、フタ、注ぎ口など全ての面において「こだわり」を感じられる設計で、機能性にも優れた急須です。
茶こしは面積が大きく穴の数も多いため、目詰まりしにくくスムーズにお茶を淹れられます。
どんなお茶でも快適に美味しく淹れられ、くつろぎのティータイムを心地よく過ごせるでしょう。
商品詳細
作品名 | KIHARA こだわりの茶葉急須 錆線紋 |
容量 | 250ml |
茶こしのタイプ | セラメッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
8. 李荘窯 白磁 鎬急須
李荘窯の「白磁 鎬急須」は、伝統技法である「しのぎ」の模様が美しい急須です。
平たいフォルムと広く作られた口は、茶葉の出し入れがしやすいうえ、お湯が均一に対流するため美味しいお茶を味わえます。
見た目にもお茶の味わいにもこだわりたい方にすすめの急須です。
商品詳細
作品名 | 李荘窯 白磁 鎬急須 |
容量 | 約230ml |
茶こしのタイプ | セラメッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
9. 倉島泰山窯 花紀行つゆ草 茶こし付 手長急須
倉島泰山窯の「花紀行つゆ草 茶こし付 手長急須」は、鮮やかなつゆ草の絵付けが魅力です。
どこかモダンな洋風のテイストもあり、個性的なデザイン。
茶こしにはカゴ型ステンレス製メッシュを採用しているため、お手入れがしやすい点もポイントです。
商品詳細
作品名 | 倉島泰山窯 花紀行つゆ草 茶こし付 手長急須 |
容量 | 460ml |
茶こしのタイプ | カゴ型ステンレス製メッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
10. 梅崎陶業 晩秋(中) 茶こし付 急須
梅崎陶業で作られた「晩秋(中)茶こし付 急須」は、緑と薄茶色の組み合わせが美しい急須です。
釉薬の濃淡が味わい深く、ギフトにもぴったりの上品な仕上がりです。
持ち手のくびれが握りやすく、気持ちよくお茶が注げます。
商品詳細
作品名 | 梅崎陶業 晩秋(中) 茶こし付 急須 |
容量 | 350ml |
茶こしのタイプ | カゴ型ステンレス製メッシュ |
持ち手のタイプ | 横手 |
おしゃれな有田焼の急須を使って特別なティータイムを楽しみましょう!
いかがでしたか?
おしゃれでスタイリッシュなおすすめの有田焼の急須を10選ご紹介してきました。
本記事で大切なポイントをまとめると次のとおりです。
- 有田焼の急須は、モダンでデザイン性の高いものが多く、美味しいお茶が楽しめる
- 選び方のポイントは3つ
- おすすめは「1616/arita japa CMA Japanese Teapot」「ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)JAPAN AUTUMN 屠蘇器 ゴールド」など
有田焼の急須は、新しくモダンなデザインが楽しめるうえ、日常使いにも適した実用性のあるアイテムです。
ぜひ本記事を参考にお気に入りの有田焼の急須を見つけて、より特別なティータイムをお過ごしください!
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