和食器コーディネートの魅力!食卓をおしゃれに演出する方法を紹介

和食器コーディネートの魅力!食卓をおしゃれに演出する方法を紹介

和食器は、陶磁器やガラスなど素材が豊富で、食卓のコーディネートを幅広く楽しめます。

本記事では、そんな和食器コーディネートの基本、色と素材の合わせ方、小物づかいのコツ、和モダンや北欧ミックスの実例などを紹介します。

ぜひ参考にしてください。

目次

和食器コーディネートの基本

和食器コーディネートの基本

和食器は、素材や色、形状など様々なものがあり、白磁、土もの、粉引、刷毛目、漆、ガラスなど、それぞれの個性を楽しめます。

個性が強いものほど魅力的ですが、そのぶん選択肢が増えて組み合わせに迷いがち…。

そこで最初に決めておきたいのは「色」「素材」「形状」のどれを軸にするかという視点です。

たとえば、白磁を軸にすると、全体が明るく清潔な印象になり和食はもちろん洋食の盛りつけにも応用できたり、逆に土ものを基調にすると、素朴さや温かみが際立ち、煮物や焼き魚など、家庭の和食に似合う食卓を演出できます。

さらに、粉引や刷毛目のように表情のあるうつわは、テーブルにほっこりとした優しい雰囲気を加え、日々の献立にほどよい個性を添えてくれます。

また、どんな雰囲気にしたいかによって、うつわの形状を軸にするのも1つの方法です。

食卓を優しい雰囲気にしたいのであれば丸皿中心、大人っぽく洗練された印象にしたいなら角皿や楕円皿中心、というようにコーディネートできます。

このように、軸が定まると「どのうつわを揃えるべきか」が明確になるので、買い足しの順番も決めやすくなりますよ

はじめての和食器・基本セット例

はじめての和食器・基本セット例

和食器には、大皿や取り皿、中鉢、豆皿など、たくさんの種類があるため、シーン・用途に合わせて揃えておくとコーディネートがしやすくなります。

初めて和食器を揃える場合には、まず、さきほど触れた「色」「素材」「形状」のうちどれを軸にするかを決めて、そのあと何を買い足していくかを考えましょう。

以下に基本セットの例をまとめてみます、参考にしてみてください。

  • ミニマムセット:日常使いにおすすめ
    • 大皿1、取り皿2、豆皿2、箸置き2
  • ベーシックセット:定食スタイルにぴったり
    • ミニマム+中鉢2、汁椀2、折敷(おしき)2
  • アップグレードセット:おもてなし・季節感を大切にした食卓におすすめ
    • ベーシック+ガラス小鉢2、木製トレー、ランナー

1つずつ見ていきましょう。

ミニマムセット(大皿1、取り皿2、豆皿2、箸置き2)

日常で最も使いやすい組み合わせです。

大皿はワンプレートにも向き、豆皿は薬味、副菜など多用途に使えるうえ、コーディネートの調整役としても便利です。

また、箸置きがあるだけで食卓が整って見えるので、最初に揃える和食器セットとして、とてもコスパが高い組み合わせと言えるでしょう。

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ベーシックセット(ミニマム+中鉢2、汁椀2、折敷2)

定食スタイルで盛り付けたい、という方にぴったりな組み合わせです。

中鉢は煮物やサラダに便利で、汁気の多いメニューにも活躍します。

また、汁椀があると献立の幅が広がり「和の食卓らしさ」を簡単に整えられますよ。

さらに折敷(おしき)は、テーブルの土台となるため、うつわの色や柄に個性がある場合でも自然に統一感を出すことができます。

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アップグレードセット(ベーシック+ガラス小鉢2、木製トレー、ランナー)

食卓に「季節感」や「おもてなし」まで意識して、ワンランク上の特別感を目指す方におすすめです。

ガラス小鉢は、夏の涼やかさ、冬の透明感を演出し、木製トレーは食卓に柔らかい深みを出してくれます。

また、ランナーは食卓の縦ラインを作れるため、和食器のバラつきが出ても美しく見える効果があります。

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配色のコツ|3色イメージで考えると失敗しない

配色のコツ|三色イメージで考えると失敗しない

うつわの色合わせは「3色に絞る」と整えやすくなります。

カラフルな食卓は魅力的ですが、視覚的な情報が増えるほどまとまりにくく、散らばって見えがちです。

配色を決めるときは、次の3つの役割を意識してみましょう。

  1. ベースカラー(白・生成り・淡いグレーなど)
    テーブルの“背景”になる色。落ち着きや軽さを作る基礎。
  2. メインカラー(藍色・黒・焦げ茶・深緑など)
    テーブルの印象を方向づける色。濃色にすると締まりが出て、淡色中心にすると柔らかい雰囲気に。
  3. 差し色(赤・緑・黄色・金・銀など)
    全体の単調さを避けるアクセント。箸先、豆皿、ランナーの一部に入れると品よく整います。

和食器は柄物が多いので、色数を増やしすぎないことが重要です。

3色の役割を意識してうつわを配置すると、自然と視線が整理され、料理そのものが映える食卓になります。

また、季節の色を差し色で取り入れるのも効果的です。

春は桜色や若草色、夏は藍やガラス、秋は飴色や朱、冬は黒や白を少し多めにすると、季節感が加わりおしゃれな食卓を演出できますよ。

小物づかいでコーディネートがまとまる!豆皿・箸置き・折敷・ランナーの活用術

小物づかいでコーディネートがまとまる!豆皿・箸置き・折敷・ランナーの活用術

食卓の雰囲気を変えたいけれど、うつわを購入すると費用もかかるし収納にも困るし…と悩んでいませんか?

そんな時に活躍してくれるのが「小物」です。

うつわそのものを買い替えや買い足しをなくても、小物を加えるだけで印象の変化を作りだすことができます。

小物は扱いやすくすぐに取り入れやすいため、コーディネート初心者にも試しやすい存在です。

ここでは、豆皿・箸置き・お盆や折敷・ランナーの4つの小物の活用方法を見てみましょう。

豆皿

豆皿は、小さくても存在感がある人気のアイテムです。

薬味・漬物・副菜はもちろん、デザートの一口盛りや、ワンプレートの仕切りとしても使えます。

柄物を1点投入したいときは、豆皿であればバランスを崩しにくく、取り入れやすいアイテムです。

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箸置き

箸置きは、視覚的な「点」としてテーブルをぎゅっと締めてくれます。

木製はあたたかさ、陶器は程よい存在感、ガラスは涼しげで軽やかな印象、とそれぞれが持つ雰囲気があります。

小さなアイテムながら季節や料理に合わせて箸置きの素材を変えるだけで、うつわを変えなくても食卓の雰囲気がガラッと変わりますよ

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折敷・お盆

折敷とは、狭い薄板を折り四囲のふちにした角盆のことで、料理の額縁のような役割を持っています。

黒や濃茶の折敷は和モダンな印象になり、木製は自然で優しい雰囲気を演出できます。

折敷やお盆1つでテーブル全体の輪郭が整い、うつわを置くだけでまとまりがでます。

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テーブルランナー

ランナーはテーブルの中央に一本引くだけで、配置に縦の流れが生まれます。

淡色なら軽やかな雰囲気で日常使いに向いていますし、濃色なら華やかさが感じられて来客の際にも重宝するでしょう。

季節や料理、シーンによって使い分けると、食卓にリズムが出せます。

【シーン別】和食器コーディネート例|手軽に実践できる

【シーン別】和食器コーディネート例|手軽に実践できる

和食器で食卓をコーディネートするときは、シーンごとに決まった「型」を持っておくと、料理・メニューが変わっても、落ち着いた食卓作りができます。

ここでは、以下のような4つのシーンにおける和食器のコーディネートのコツを見ていきましょう。

  • 日常のワンプレート
  • 来客のおもてなし
  • 和×北欧ミックス
  • 洋食×和食器

1つずつ紹介します。

1. 日常のワンプレート

大皿+豆皿の組み合わせは、日常では一番扱いやすいスタイルです。

取り皿を複数並べなくても、豆皿の存在が副菜の役割を明確にし、料理が散らばらずまとまって見えます。

色数を抑えると、忙しい日でも上品な印象になりおすすめです。

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2. 来客のおもてなし

おもてなしの席では、たとえばこんな演出はいかがでしょうか。

黒の折敷に白磁の皿をのせ、ガラス小鉢や朱の箸先を組み合わせると、簡単に「和モダン」が完成します。

素材の違いを少しずつ重ねることで、立体感とおもてなし感を演出できますよ。

深い色を使うと空間が引き締まり、料理がより際立ちます。

3. 和×北欧ミックス

北欧のテキスタイルや木製カトラリーを和食器に合わせるのはとても相性がよく、日常で使いやすいミックススタイルです。

粉引や刷毛目など質感のある和食器は、北欧の直線的な柄とよく馴染みます。

また、明るい木と白磁の組み合わせは洋食にもぴったりです。

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4. 洋食×和食器

和食器は洋食と上手に組み合わせると、おしゃれで新鮮な印象になります。

リム皿にパスタ、漆椀にスープ、ガラス小鉢にサラダなど、素材が変わるだけで抜け感や深みを演出することができますよ。

特に最近は、洋食に合わせやすいモダンなデザインの和食器が増えています。

和食器=和食とこだわらず、柔軟にセンスよくまとめてみましょう。

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和食器の素材を生かしたおすすめコーディネート

和食器の素材を生かしたおすすめコーディネート

同じ白いうつわでも、産地や土、釉薬によって雰囲気がまったく変わります。

産地や素材の特徴を知ると、買い足しの方向性が決まりやすいうえ、よりコーディネートが楽しくなります

和食器の主な素材を挙げてみましょう。

  1. 磁器
  2. 陶器
  3. 漆器
  4. ガラス

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1. 磁器

有田焼、波佐見焼などで知られる磁器は、軽さ、耐久性、清潔感が強みです。

つるりとした質感は食卓に清々しさを与え、料理の色味をすっきり見せたいときに向いています。

柄物も豊富で、モダンからクラシックまで幅広いテイストで揃えられるのも魅力です。

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2. 陶器

磁器に対して陶器は、土っぽい質感でぬくもりある印象が魅力。

美濃焼、信楽焼、益子焼などは主に陶器で作られることが多いです。

家庭料理や和の献立との相性が抜群で、食卓に落ち着いた陰影を演出できます。

磁器と陶器の特徴を比較してみましょう。

スクロールできます
項目陶器磁器
原材料陶土(土由来の粘土で有色)陶石(石由来の粘土で白色)
焼成温度・釉薬(※)1,000~1,200℃・弱釉1,200~1,300℃・強釉
質感多孔性(目に見えない小さな穴がある)でザラザラ緻密でつるつる
硬度・柔らかめ
・磁器ほど焼き固められないためコツコツという鈍い音がする
・硬め
・陶器より焼き固まっているためピンピンという金属音のような高い音がする
透光性・なし
・厚い作りで光を通さない
・あり
・薄い作りで光を通す
熱伝導・低い
・熱が伝わりにくいため、徐々に温まり冷めにくい
・高い
・熱が伝わりやすいため、熱しやすく冷めやすい
吸水性・あり
・吸水性があるため、使用前後に水に浸すなどのお手入れが必要(シミ・におい移り防止)
・ほぼなし
・吸水性はほぼないため、お手入れが手軽
※釉薬(ゆうやく):素焼きの陶磁器の表面に光沢を出すために塗る薬品
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3. 漆器

漆器に使われる艶のある黒や朱は、食卓の印象を一段引き上げてくれます

重厚感がありながら、意外と日常にも馴染むアイテムです。

おもてなしのシーンだけでなく、普段の食卓にもワンポイントで加えると、食卓の格が上がります。

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4. ガラス

透明感のあるガラスは、食卓に「抜け」を作るとともに季節感を演出してくれます。

夏は涼しく、冬は金属や木と組み合わせるとモダンな表情になります。

副菜や前菜に少量使うだけでも雰囲気をガラリと変えてくれる素材です。

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素材の個性を理解しておくと、季節ごとの変化や献立との調和が取りやすくなり、コーディネートの幅がさらに広がります。

また、和食器の産地別の特徴を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

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次の章では、使い始めると出てきやすい疑問に答えていきます。

和食器のコーディネートによくある質問

和食器を揃え始めるとちょっとした疑問が出てきます。

迷いやすいポイントをここで整理しておきましょう。

色合わせのコツはありますか?

白や生成りを基準にするとほとんどのうつわが馴染みやすいです。

濃色を差し色に使うとテーブルが締まり、ライトでも上品な雰囲気を演出できます。

折敷は毎日使うと傷みませんか?

普段遣いで問題ありません。

むしろ日常ほどテーブルの土台として役立ちますし、うつわ同士が自然にまとまって見えるため、毎日の食卓で上手に活用してみましょう。

豆皿を選ぶときの基準はありますか?

豆皿は小さくて可愛らしい分、衝動買いしてバラついてしまうことがあります。

まずは最初の章で触れたように、食卓のコーディネートの軸を決めておけば、豆皿の柄や色が違っていても自然につながります。

丸皿中心、白磁中心、土もの中心など方向性を決めて選べば長く愛用できるものを選べるでしょう。

和食器を洋食に使っても大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です。

さきにも触れたように、白磁、粉引、ガラスなどの和食器は洋食との相性が良く、新鮮でモダンな雰囲気を演出することができます。

和食器のコーディネートは「3色・質感・小物」で整えましょう!

和食器のコーディネートは「3色・質感・小物」で整えましょう!

いかがでしたか?

和食器で食卓をおしゃれにコーディネートする方法を紹介してきました。

本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。

この記事のまとめ
  • 和食器は「色・素材・形」のどれかを軸にするとコーディネートしやすい
  • 初心者は大皿・取り皿・豆皿・箸置きの基本セットから始めると安心
  • 配色は3色(ベース・メイン・差し色)に抑えるとまとまりやすい
  • 豆皿・箸置き・折敷などの小物で雰囲気を手軽に調整できる
  • シーン別に「型」を持つと日常・来客・洋食まで応用しやすい
  • 産地や素材の特徴を知るとうつわの選び方にブレがなくなる

和食器は、ひとつ取り入れるだけでも食卓の表情が変わり、毎日の料理に少しだけ特別な気分を添えてくれます。

難しく考えず、まずは好きなうつわを1つ選ぶところから始めてみてください。

少しずつ揃えていく過程そのものが、暮らしを丁寧に整える時間になるでしょう!

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