【決定版】唐津焼の魅力とは?選び方やおすすめの唐津焼を徹底解説

【決定版】唐津焼の魅力とは?選び方やおすすめの唐津焼を徹底解説

日本の伝統工芸品を食器の一部に取り入れたいと考えている人も少なくないのではないでしょうか。

今回は佐賀県の唐津焼の魅力を紹介します

日本の伝統食器を食卓に取り入れると、暮らしがさらに豊かになるでしょう。

選び方やおすすめの唐津焼も一緒に解説するので、こだわりぬかれた食器を使いたい方は参考にしてみてください。

本記事の監修者
斎藤料理長
紫芳庵 斎藤 久之 料理長/公益社団法人日本料理研究会 師範

1962年、神奈川生まれ。高級割烹料亭で和食料理を中心に、料理の腕を磨く。

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その後、麻布「光仙」の料理長として活躍。現在は赤坂の隠れ家、高級料亭「紫芳庵(しほうあん)」で総料理長を務める。四季折々の和食を通じ、日本文化を国内外の富裕層に体験として届けている。

目次

唐津焼とは?

唐津焼とは?

唐津焼は、佐賀県地方に伝わる伝統工芸品です。

佐賀県地方で広まった唐津焼ですが、産地が広がり西日本の焼き物全般を表す言葉としても使われるようになりました。

他の産地の焼物に比べて、多くの種類があるのが特徴で土の性質などの違いで分類されます。

ざっくりとした粗い土を使っているので、主張が少ない焼き物です。

お茶や料理、花など焼き物に入れるものを引き立ててくれるでしょう。

素朴な中にある、焼き物の雰囲気が多くの焼き物をファンを魅了しています。

唐津焼の歴史

諸説ありますが1580年代頃、岸岳城城主波多氏の領地で焼かれたのが始まりとされています。

桃山時代からの古い歴史を誇る、伝統工芸品です。

唐(中国大陸)へ渡る津(港)という意味から唐津という地名は名付けられました。

唐津は古くから、中国大陸や朝鮮半島との交流が盛んで、渡ってきた職人から技術が伝わっています。

唐津焼の歴史には、豊臣秀吉が関係していることでも有名です。

豊富秀吉が朝鮮出兵の際に、朝鮮陶工と一緒に帰ってきたため唐津焼の技術が取り入れられたといわれています。

唐津焼の魅力

唐津焼の魅力

唐津焼の魅力は以下の2つです。

  • 土のぬくもりを感じる
  • 使う楽しみがある

詳しく解説していきましょう。

土のぬくもりを感じる

土のぬくもりを感じられるのが「唐津焼」の魅力の1つです。

唐津焼は粗い土を使って、作製されます。

粗い土で作られるからこそ、土の温もりを感じやすく温かみのある器が多いのです。

土本来の温かみのある作品が多いからこそ、作品もシンプルなものが多く、幅広い用途に使われています。

使う楽しみがある

唐津焼は、使う楽しみがあるのが魅力の1つです。

唐津焼は、つくり手8分・使い手2分で完成されるといわれています。

あえて完成形にしていないからこそ、使い手の愛着が増えていくのです。

唐津焼は、使わない限りは未完成のまま。

自分自身で使って、変化を楽しんでいくのも唐津焼の魅力を感じてみてください。

唐津焼の選び方

唐津焼の選び方

唐津焼を購入する際の選び方のポイントを解説します。

選び方は以下の3つです。

  • 種類で選ぶ
  • 蔵元で選ぶ
  • 器の形で選ぶ

1つずつ詳しく見ていきましょう。

種類で選ぶ

唐津焼は、技法と焼き具合などにより種類が豊富にあるのも特徴です。

唐津焼の種類は以下の7種類です。

  • 絵唐津
  • 朝鮮唐津
  • 無地唐津
  • 斑唐津
  • 青唐津、黄唐津
  • 黒唐津
  • 粉引、三島唐津

それぞれの特徴について解説していきます。

種類特徴
絵唐津・明るい茶色の生地
・のびのびと描かれている絵
・鉄絵具が使用されている
朝鮮唐津・白と黒の2色の釉薬が使われている
・色のコントラストがきれい
・お茶によく合う器
無地唐津・無地でシンプル
・土の色をそのまま楽しめる
・料理が映えて美しい
斑唐津
(まだら)
・まだら状の模様が浮き出る
・生地の凹凸により厚みが違う
・唯一無二の柄が出来上がる
青唐津、黄唐津・鉄分の化学反応により色が変化する
・めずらし色の青色
・暖かい印象の黄色
黒唐津・綺麗な黒色の唐津
・鉄の含有量が多いほど黒く発色する
粉引、三島唐津・白い土をかけて白化粧をしたもの
・生地が柔らかいうちに模様をつけると三島唐津

唐津焼といっても種類によって見た目が様々です。

自分の好みに合った唐津焼を見つけていきましょう。

窯元で選ぶ

唐津焼の窯元は、佐賀県内だけでも70以上あると言われています。

窯元ごとに作品や作風が変わっているのは、それぞれの生き方や想いが違うから。

焼き物1つにしても、作家1人1人の想いが込められているのです。

共感できる、作家に出会い自分好みの窯元を見つけてみましょう。

好みの窯元が見つかると、焼き物にもより愛着が湧いてくるはずです。

器の形で選ぶ

自分が唐津焼を使用する場面を想像してから、器の形を考えていきましょう。

食卓のメイン料理に使いたい場合は深めの皿、湯呑みとして使いたい場合は、湯呑みなど自分の目的に合わせて選ぶと決めやすいです。

唐津焼の特徴はシンプルなデザインで、器に入れるものの邪魔しないので先に自分が使いたいイメージをつかんであげるといいでしょう。

おすすめの唐津焼5選

おすすめの唐津焼5選

豊富なデザインや形がある唐津焼の中から、商品を5つ紹介します。

「選び方」と合わせて、参考にしてみてください。

  • 「熊本千治(Chiharu Kumamoto) 絵唐津飯碗 小 唐津焼
  • 「唐津焼 雅樂窯 ( うたがま )粉引しのぎ/湯のみ」
  • 「唐津焼 つつえ窯 朝鮮唐津 お預け酒器揃」
  • 「唐津焼:黒唐津四寸五分皿・中村恵子
  • 「唐津焼・絵唐津小鉢・中村恵子」
作品名種類窯元器の形
「熊本千治(Chiharu Kumamoto) 絵唐津飯碗 小 唐津焼絵唐津熊本千治茶碗
「唐津焼 雅樂窯 ( うたがま )粉引しのぎ/湯のみ」粉引き雅樂窯湯呑み
「唐津焼 つつえ窯 朝鮮唐津 お預け酒器揃」朝鮮唐津つつえ窯徳利
「唐津焼:黒唐津四寸五分皿・中村恵子黒唐津中村恵子四寸五分皿
「無地唐津茶碗(共箱)」無地
唐津
大前悟茶碗

1.「熊本千治(Chiharu Kumamoto) 絵唐津飯碗 小 唐津焼」

唐津焼の定番デザインである、絵唐津のお茶碗です。

シンプルなデザインのため、豊富な料理との相性が抜群でしょう。

唐津焼は使えば使うほど愛着が湧いてくるので、ほぼ毎日使う食器に向いています。

1点ずつ手作りのため、色合いなどは変わってきますが茶碗を世界に一つだけの自分しか持っていないデザインにできると毎日の食事が楽しくなるでしょう。

シンプルなデザインの茶碗を探している方におすすめです。

商品詳細

種類絵唐津
窯元熊本千治
器の形茶碗
created by Rinker
熊本千治(Chiharu Kumamoto)
¥3,741 (2024/05/08 16:04:31時点 Amazon調べ-詳細)

2.「唐津焼 雅樂窯 ( うたがま )粉引しのぎ/湯のみ」

粉引しのぎ/湯のみ

優しい丸みが特徴の、粉引きの湯呑みです。

まだら模様の小さな黒い鉄粉が、唐津焼の良さを引き立たせてくれています。

同じ模様は一つとしてないからこそ、小さな可愛い模様にも愛着が湧いてくるでしょう。

唐津焼ならではの湯呑みは、何度も繰り返し使うとどんどんと深みが増してきます。

日常的に湯呑みでお茶を飲む方にも、生活にお茶を取り入れようとしている方にもおすすめです。

商品詳細

種類粉引き
窯元雅樂窯
器の形湯呑み

3.「唐津焼 つつえ窯 朝鮮唐津 お預け酒器揃」

朝鮮唐津の、白と黒のコントラストが特徴の徳利です。

佐賀県立の黒銀山のふもとにある豊かな環境にある、窯元で作られています。

ぐい呑みは2つついてくるので、1人での晩酌にも2人での晩酌にもぴったりです。

高級感のある見た目なので、いつもの晩酌が特別なものになるでしょう。

日常的に晩食をしている方や、来客が多く晩酌をする機会が多い方におすすめです。

商品詳細

種類朝鮮唐津
窯元つつえ窯
器の形徳利

4.「唐津焼:黒唐津四寸五分皿・中村恵子」

黒唐津四寸五分皿・中村恵子

綺麗な黒色が特徴の、黒唐津のお皿です。

唐津焼のルーツとされている、カマボコ型の登り窯から唐津焼を作っています。

普段使いの器にこだわられているからこそ、日常的に使いやすいデザインと形です。

土だけでなく鉄粉にもこだわり、鉄粉には山鉄が使われています。

山鉄だからこそ、発色する美しい黒の器は料理を美しく発色してくれるでしょう。

一点ものの特別な皿を食卓に取り入れたい方におすすめの一品です。

商品詳細

種類黒唐津
窯元中村恵子
器の形四寸五分皿

5.「無地唐津茶碗(共箱)」

無地唐津の特徴の通り、シンプルなデザインが特徴の茶碗です。

土本来の温かさが感じられる見た目は、ぬくもりがある唐津焼の特徴とも言えるでしょう。

一生ものの茶碗として、無地唐津の茶碗を選んでみてはいかがでしょうか。

使えば使うほど馴染んでくる唐津焼は、無地唐津だからこの温もりを感じられます。

一生ものの茶碗を探している方におすすめの一品です。

また高級感のあるデザインなので、両親へのプレゼントや長寿のお祝いにも向いているでしょう。

商品詳細

種類無地唐津
窯元大前悟
器の形茶碗

唐津焼で食卓をもっと豊かに!

唐津焼で食卓をもっと豊かに!

いかがでしたか?
唐津焼の魅力と選び方、おすすめの商品を紹介していきました。

本記事で大切なポイントをまとめると次の通りです。

  • 唐津焼は佐賀県地方に伝わる日本の有名な伝統工芸品
  • 焼き方や種類が豊富なため、自分好みのものを決めてから探す
  • 作り手8分、買い手2分といわれ使えば使うほど味が出てくる

唐津焼は古くから伝わる日本の伝統工芸品で、作家や蔵元焼き方の種類が豊富にあります。

シンプルなデザインが特徴なので、料理だけでなくお花やインテリとしても人気です。

ぜひ、自分のお気に入りのデザインを見つけてみください。

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