「鰻裂包丁(うなぎさき包丁)って何?おすすめも知りたい」と考えていませんか?
鰻裂包丁と名前は聞いたことがあっても、特徴や選び方、おすすめ商品となると難しいですよね。
そこで本記事では鰻裂包丁について解説し、おすすめを紹介していきます。
鰻裂包丁について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
鮨由う 板前 上田流華
10代から飲食店に携わり、居酒屋オーナーと経営していたが、店が5年で閉店。
開業を夢に高級店の鮨屋で知識を学びたいと思いから2019年、仕込みのアルバイトとして鮨由うに入社。
朝一番に店に入り、仕込みの準備をしたり若手職人のイベントで寿司を握る。
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働く上で大切にしている事は妥協しない事、時間を見ながら仕事する事、綺麗な仕事をする事だが、1番はお客様を楽しませる事。
尾崎大将の隣に立ち、スムーズにサポートしながら裏の仕事を見つつ、自身の仕事をこなす。
鰻裂包丁とは
鰻裂包丁とは、その名の通りうなぎを捌くために使われる包丁です。
最も特徴的なのは、鰻裂包丁には4つの型があること。
種類ごとに包丁の形状も大きく変わっており、使い方も異なります。
鰻裂包丁の選び方
ここからは鰻裂包丁の選び方について紹介していきます。
今回紹介する選び方配下の通りです。
- 型で選ぶ
- 素材で選ぶ
後に紹介する鰻裂包丁の人気・おすすめ9選にも反映されているので、ぜひ参考にしてください。
ではそれぞれ見ていきましょう。
型で選ぶ
鰻裂包丁を選ぶ際に一番注目したい点が、何型を選ぶかです。
大きく分けて4つの型があり、それぞれ以下のように特徴が異なります。
型 | 江戸型 | 名古屋型 | 京都型 | 大阪型 |
---|---|---|---|---|
特徴 | 一般的な包丁デザイン | 小型で小回りが利く | 峰が分厚く目打ちができる | 柄がなくシンプル |
向いている人 | 背開きでうなぎを裂きたい人 | 細かくうなぎを裂きたい人 他の鰻裂包丁を持ってるいる人 | 本格的にうなぎを裂きたい人 | 腹裂きでうなぎを裂きたい人 |
ではそれぞれ解説していきます。
オーソドックスな一本「江戸型」
鰻裂包丁と言えば最も頭に浮かびやすい、オーソドックスな形が「江戸型」です。
他の3種類は関西地方のため「関東型」と呼ばれることもあります。
関東ではうなぎを背開きして頭を落とし、蒸し焼きにするため、江戸型の鰻裂包丁は背開きの刃・頭を落とす刃の2種類が搭載されていることが特徴的。
一般的な包丁の形に近いことから、親しみやすく使いやすい形となっています。
小回りが利く「名古屋型」
名古屋型の鰻裂包丁は、小刀のような形をしていることが特徴です。
小回りが利くため、鰻を丁寧に捌きやすいメリットがあります。
他の3種類に比べて小回りは圧倒的に利くため、サブ包丁として用意することも良いでしょう。
目打ちできる分厚い峰が特徴「京都型」
特徴的な刃をしている「京都型」で注目したいのは峰の厚さ。
一般的な包丁に比べても分厚い峰のため、目打ちを打つことができます。
長くて捌きにくいうなぎの場合は、目打ちを使うことで一点が固定され切りやすくなるため、非常におすすめです。
鰻裂包丁の中でも特殊かつ魅力的な一本でしょう。
うなぎの腹裂きに特化「大阪型」
鰻裂包丁の中で唯一、柄がないことが特徴的な「大阪型」。
うなぎの腹を裂くことに向いており、鰻裂包丁の中では一番使い勝手が良いとも言われています。
ちなみに大阪型がうなぎの腹を裂くことに適しているのは、商人の街である大阪で「腹を割って話す」ことが根付いていたからという説があります。
慣れない形ではあるものの、うなぎをよく扱う方や大阪風の食べ方をしてみたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
素材で選ぶ
まずは素材で選ぶ方法です。
鰻裂包丁の素材は主に鋼ですが、鋼にもいくつか素材があり、特徴は以下の通り。
素材 | 白鋼(白紙) | 青鋼(紙) | 玉鋼 |
---|---|---|---|
特徴 | 安来白鋼の中ではスタンダードで青紙より研ぎやすい | 白紙よりも高価で持続性がある | 日本刀によく使われる純粋な鋼 |
おすすめの素材は白鋼です。
持続性などの性能では青鋼に劣りますが、白鋼でも充分使うことができます。
また白鋼の方が研ぎやすく、何と言ってもリーズナブル。
そのため家庭用であれば白鋼で充分です。
また玉鋼と組み合わせた玉白鋼などを選ぶのも良いでしょう。
鰻裂包丁の人気・おすすめ9選
ここからは鰻裂包丁の人気・おすすめ9選を紹介していきます。
今回は先ほど紹介した、以下の選び方を参考にしています。
- 型で選ぶ
- 素材で選ぶ
また今回紹介するのは以下の鰻裂包丁です。
商品名 | 刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|---|
正広作 最上 鰻裂 | 鋼白紙 | 90mm | 60g | 名古屋型 |
河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁 大阪型 | 安来白鋼 | -(180mm) | 180g | 大阪型 |
河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁 江戸型 | 安来白鋼 | 120mm(225) | 100g | 江戸型 |
日本製 和包丁 神田上作 | 白二鋼 | 48mm(190mm) | – | 大阪型 |
遠藤商事 業務用 雪藤 うなぎさき | 白紙鋼 | -(200mm) | 230g | 京都型 |
河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁 | 安来白鋼 | 75mm(205mm) | 263g | 京都型 |
日本製 白二鋼 本露研 水牛桂柄 和包丁 神田上作 | 白二鋼 | 105mm | – | 名古屋型 |
正広作 和包丁最上 鰻裂 | 鋼白紙 | 240mm | 370g | 江戸型 |
正本総本店 本霞・玉白鋼 鰻サキ庖丁 | 玉白鋼 | 210mm(316mm) | 270g | 江戸型 |
では1つずつ見ていきましょう。
1.正広作 最上 鰻裂
名古屋型の鰻裂包丁で、小回りが利く点が特徴的な一本。
軽量で使いやすいため、うなぎを丁寧に捌いていくことができます。
研ぎやすく粘り強い白紙鋼を使っていることもあり、切れ味や刀持ちも充分です。
うなぎを細かく、丁寧に捌きたい方は名古屋型のこちらを検討してみてください。
刃の素材 | 刃渡り | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
鋼白紙 | 90mm | 60g | 名古屋型 |
2.河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁 大阪型
大阪型の鰻裂包丁。
柄が無いため非常にシンプルで、うなぎの腹を裂くことに向いています。
刃の素材には多くの包丁に使われる安来白鋼を使うことでリーズナブルかつ高い切れ味を誇り、しっかりと腹うなぎを開いて焼くことができます。
また丸みを帯びたフォルムのため、持ちやすく扱いやすいこともポイントです。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
安来白鋼 | -(180mm) | 180g | 大阪型 |
3.河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁 江戸型
堺菊守 600年の伝統を誇る、河村刃物から江戸型の一本。
オーソドックスな形状のため使いやすく、シンプルで使いやすいことが魅力的です。
積み重ねられた技術をもとに、切れ味の充分な安来白鋼を使って作られているため、使いやすさは非常に優秀となっています。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
安来白鋼 | 120mm(225mm) | 100g | 江戸型 |
4.日本製 和包丁 神田上作
包丁によく使われる扱いやすく切れ味の良い、白ニ鋼を使った大阪型の鰻裂包丁。
握りやすくて使い勝手が良いため、うなぎの腹を裂くのも楽ちんです。
また黒打ちのため錆びにくく、使い勝手が良い点もメリットの1つ。
鋭い切れ味を持っており、ストレスなく捌いていけます。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
白二鋼 | 48mm(190mm) | – | 大阪型 |
5.遠藤商事 業務用 雪藤 うなぎさき
峰の分厚さが特徴的な京都型の一本です。
創業70年の燕三条キッチンブランドが手掛けており、充分な切れ味と研ぎやすい白紙鋼を含む一本のため、使いやすさや品質は非常に優秀。
深みのある刻印も、趣を感じられる魅力ポイントです。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
白紙鋼 | -(200mm) | 230g | 京都型 |
6.河村刃物 堺 菊守 極上 うなぎ裂庖丁
河村刃物から京都型の鰻裂包丁の紹介です。
黒打ちされた味のある刃は、通常の磨かれた包丁よりも錆びにくく、非常に鋭く切れ味も抜群。
持ちやすく手に馴染む木製のハンドルも魅力的です。
他の京都型に比べて重い、スッと刃を入れられてスムーズにカットできます。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
安来白鋼 | 75mm(205mm) | 263g | 京都型 |
7.日本製 白二鋼 本露研 水牛桂柄 和包丁 神田上作
コンパクトなデザインが魅力的な名古屋型の一本。
軽量な作りかつ、よく切れる刃、水牛桂を使った手に馴染む柄が特徴です。
小回りが利くため、他の鰻裂包丁とセットで用意しておくのも良いでしょう。
刃の素材 | 刃渡り | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
白二鋼 | 105mm | – | 名古屋型 |
8.正広作 和包丁最上 鰻裂
江戸型の鰻裂包丁の中でも、最高級の品質を誇る一本。
朴の木を使ったシンプルかつ握りやすい柄に、カーボン1.1%と通常よりも多い量を含む刃の切れ味は抜群です。
240mmと長さも程よく、正広作が手掛ける自身作の1つ。
鰻裂包丁としてはもちろん、刺身包丁として他の魚を捌く際にもぜひ、ご検討いただきたいです。
刃の素材 | 刃渡り | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
鋼白紙 | 240mm | 370g | 江戸型 |
9.正本総本店 本霞・玉白鋼 鰻サキ庖丁
正本総本店が贈る、高い硬度と切れ味を持ちプロの料理人から人気の本霞で作られた、を使った江戸型の鰻裂包丁。
270mmと少し長めのため、大きいうなぎを扱うプロ向けの包丁です。
切れ味は本物で、使い手の技量がそのまま出るほど、スムーズにカットできます。
鰻裂包丁の中でも一目を置く、本格的な一本をぜひご検討ください。
刃の素材 | 刃渡り(全長) | 重さ | 型 |
---|---|---|---|
玉白鋼 | 210mm(316mm) | 270g | 江戸型 |
包丁はどこで買うのがおすすめ?
野菜を切るのならば薄刃包丁や菜切り包丁、魚を捌くのであれば出刃包丁、包丁を買うときは、それぞれの用途に合わせて選ぶことがポイントです。
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いかがでしたでしょうか。
本記事の要点は以下の通りです。
- 鰻裂包丁はうなぎを捌くときに使う
- 鰻裂包丁には4つの型がある
- 型によって特徴や使い方が異なる
鰻裂包丁とひとくちに言っても、4つの型があり、それぞれに特徴があります。
ぜひ、自分が使いたい型を見つけて、うなぎを捌いてみましょう!
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