「自分に合った柳刃包丁の選び方が知りたい」と考えていませんか?
柳刃包丁にも様々な種類があり、選び方で失敗したくないですよね。
そこで本記事では柳刃包丁の選び方について詳しく紹介していきます。
柳刃包丁を選ぶうえで絶対に押さえたいポイントから、より自分に適した一本を選ぶための細かい点まで解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
TAYORI 福田拓矢
1982年東京生まれ。
大学卒業後、様々なジャンルの料理を学び、2015年五反田にて和風ダイニングTaYoRiをオープン。
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注文が入ってから刺し身をさばいて揚げるアジフライをはじめ、料理のほとんどを作りたてにこだわる。
現在、飲食店を3店舗を経営し、メニュープロデュースや、店舗コンサルタントとしても活躍。
絶対に押さえたい!柳刃包丁の選び方
では早速、柳刃包丁を選ぶうえで絶対に押さえておきたいポイントを紹介してきます。
今回紹介するのは以下の通りです。
- 刃の素材で選ぶ
- 柄の素材で選ぶ
- 利き手で選ぶ
- 価格で選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
刃の素材で選ぶ
自分に適した柳刃包丁を選ぶためには刃の素材にこだわることが大切です。
ここからは各素材の特徴と、どういった方に向いているかを紹介していきます。
鋼
鋼は非常に硬く切れ味の高さが特長的な素材です。
数ある刃の素材の中でも最も切れ味が高く、刺身を綺麗に捌くために使われる柳刃包丁にはぴったりとなっています。
ただ錆びやすい性質があるため、手入れを楽にしたい方は注意が必要です。
実際に10~15分水が付着した状態で放置するだけでも、錆び始める鋼包丁もあります。
そのため切れ味にこだわって柳刃包丁を選びたい職人の方におすすめの素材です。
ステンレス
ステンレスは錆に強く、使い勝手の良さが魅力的な素材です。
鋼に比べて錆の原因となる炭素量が少ないことから、多少水が付いても一気に錆びることはありません。
また切れ味も鋼素材に比べれば劣りますが、ステンレス素材の中でも切れ味の良いコバルト鋼などを使った柳刃包丁であれば充分な切れ味を発揮します。
そのため手入れのしやすい家庭用の柳刃包丁をお探しの方は、ステンレス素材を検討してみてはいかがでしょうか。
ステンレス包丁についてより知りたい方は「ステンレス包丁のおすすめ人気17選!お手入れや研ぎ方もご紹介」も合わせてご覧ください。
その他の素材
柳刃包丁の多くは鋼、ステンレス素材のどちらかが多いですが、中には他素材を使用していることもあるため、まとめて紹介します。
素材 | 特徴 | 向いている人や場面 |
---|---|---|
セラミック | 錆びずに軽い | 家庭向け |
ダマスカス | 波紋の紋様が美しい | プレゼント向け |
チタン | 錆びずに耐久力がある | 家庭向け |
セラミックとチタンはどちらも錆びることのない素材のため、非常に使い勝手がよく家庭用としておすすめです。
またステンレス素材の一種であるダマスカス素材は、綺羅びやかで美しいデザインとなっているためプレゼントや特別な包丁として検討してみても良いでしょう。
より詳しく知りたい方は「【決定版】包丁の材質を詳しく解説!選び方や向いている人も紹介」もご覧ください。
柄の素材で選ぶ
次に柄(つか)の素材を見ていきましょう。
柄は実際に使う感触や手入れのしやすさなどに影響するので、刃と同様にこだわってみてください。
木製
木製の柄は手に馴染むことが魅力的です。
長時間使うこともある包丁ですので、持ちやすく使いやすい木製のハンドルを好んで選ぶ方も実際に多くいらっしゃいます。
ただ他素材よりも重量があったり、木製部分が腐ったりするなどの懸念点もあるため選ぶ際は注意してください。
樹脂
樹脂は、軽くて手入れが簡単なため非常に人気のある素材です。
錆びる心配がなく、かつ軽量な設計のため長時間使っていても楽に扱えます。
木製に比べると見た目の点で安物っぽく見えてしまう点はデメリットですが、家庭用であれば非常におすすめです。
ステンレス
ステンレスは錆びにくいことから、柄としても人気のある素材です
特に刃と柄のどちらもオールステンレスの包丁は手入れが簡単なことから、多くの方から評価を得ています。
ただ冬場は持ち手部分が冷たいため、冷え性の方などからは避けられる傾向があることも押さえておきましょう。
利き手で選ぶ
柳刃包丁は片刃の和包丁のため、基本的に右利き用に作られています。
そのため左手で包丁を扱う方は、左利き用をお選びください。
決して数は多くありませんが左利き用も販売されており、また高価な柳刃包丁となると特注で左利き用を製作してもらうことも可能なので、検討してみてはいかがでしょうか。
ただ「そもそも片刃じゃなくて、両刃で柳刃包丁のような包丁が欲しい」と考えている方には筋引がおすすめです。
筋引も柳刃包丁と同様に非常に細く長い刃を持っており、主に肉を薄くスライスするなどに使用されています。
筋引について詳しく知りたい方は「【決定版】筋引の人気・おすすめ10選!初心者からプロ向けまで徹底紹介」をご覧ください。
価格で選ぶ
価格も柳刃包丁を選ぶためには押さえておきたい要素です。
柳刃包丁は幅広い価格帯で販売されていますが、5千円~1万円あたりから高品質なものが多くなっています。
そのため家庭用であれば5,000円前後、職人の方であれば1万円以上あたりで目星をつけて探してみると良いでしょう。
できればチェックしたい!柳刃包丁の選び方
ここからは余裕があれば確認しておきたい柳刃包丁の選び方を紹介しておきます。
以下の項目を押さえることで、より自分に適した柳刃包丁を見つけられるため参考にしてください。
- 刃渡りで選ぶ
- 重さで選ぶ
- ブランドで選ぶ
では1つずつ見ていきます。
刃渡りで選ぶ
柳刃包丁は非常に長い刃を持っていますが、細かく見ると刃渡りは様々です。
おすすめは以下の表の通り。
刃渡り | 向いている人・場面 |
---|---|
300mm | 職人向け |
270mm | 厨房が狭い・家庭でも大きな刺身を扱う |
240mm | 家庭向け |
ざっくりと職人なら300mm、家庭用なら240mmが柳刃包丁の刃渡りの平均となっています。
そこから細かい刃の大小は調理環境や手の大きさ、扱う刺身の大きさなどから調整してください。
重さで選ぶ
柳刃包丁の重さも各包丁によって異なるため、確認しておきたいポイントです。
140~200g前後が多いですが、刃渡りや素材などによっても大きく変わります。
ただ140~200gを基準にして「刺身を捌く際に重い包丁を扱えるだろうか」と考えて、比較検討してみてください。
ブランドで選ぶ
ブランドから選ぶことも柳刃包丁の選び方としてはおすすめです。
例えば「正本」であれば歴史ある職人たちによって最高級の鋼素材を使った柳刃包丁が作られています。
どういった刃や柄を扱っているかどうかや、ブランドの歴史などを参考にしてみても良いでしょう。
「【保存版】人気な包丁ブランド・メーカーのおすすめ16選を紹介!」から包丁ブランドについても詳しくご覧ください。
柳刃包丁の選び方に関する疑問
ここからは柳刃包丁の選び方に関する疑問について答えていきます。
今回答える疑問は以下の通りです。
- 柳刃包丁のメリットは?
- 家庭用におすすめの柳刃包丁の選び方は?
- 柳刃包丁の相場は?
- 刺身包丁との違いは?
- 蛸引包丁との見分け方は?
では1つずつ解消していきます。
- 柳刃包丁のメリットは?
-
柳刃包丁のメリットは、刺身を薄く捌けることです。
薄く捌くことによって食べやすく、また綺麗に切れることから素材の味を充分に発揮できます。
- 家庭用におすすめの柳刃包丁の選び方は?
-
錆への強さと価格を見ることがおすすめです。
特に錆に強い素材を使っていると手入れが楽になるため、効率よく家事を行えるなどのメリットもあります。
- 柳刃包丁の相場は?
-
4,000円ほどと言われています。
厳密には柳刃包丁の相場ではなく、包丁全体の相場が4,000円ほどとされていることが理由です。
ただ家庭で柳刃包丁を扱う方少ないことから、職人向けの商品が多くなり、相場が多少高まっているという予測もあります。
- 刺身包丁との違いは?
-
刺身包丁の中の分類として柳刃包丁が存在しています。
刺身包丁には大きく関西で使用されていた柳刃包丁と、関東で使用されていた蛸引包丁の2種類があることが特徴です。
たた現在では柳刃包丁は広く流通していることから「刺身包丁=柳刃包丁」といった認識も一部広まっています。
- 蛸引包丁との見分け方は?
-
刃の先端が四角形なら蛸引包丁、通常の包丁らしい三角形なら柳刃包丁です。
ただ蛸引包丁の中にも通常の包丁と似た刃の先端を持つものもあるため、見分けるのが難しくなっています。
また蛸引包丁について詳しく知りたい方は「【厳選】蛸引包丁の人気・おすすめ8選!柳刃包丁との違いも徹底解説!」を合わせてご覧ください。
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自分に合った柳刃包丁を選ぼう!
いかがでしたでしょうか。
本記事の要点をまとめると以下の通りです。
- 柳刃包丁は刃や柄の素材から選ぶ
- 余裕があれば刃渡りやブランドもチェックする
- 家庭用ならステンレス素材の柳刃包丁がおすすめ
刺身を捌くことに適した柳刃包丁にも、刃や柄の素材、ブランドなど様々な要素があります。
ぜひ本記事を参考にして、自分に適した柳刃包丁の選び方を見つけてください。
また選び方を押さえた方は「柳刃包丁のおすすめ人気13選!高級な包丁からコスパ抜群なものまで」から、実際の商品などを合わせてご覧ください。
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