【保存版】柳刃包丁の正しい使い方!研ぎ方や捌くコツも完全解説

【保存版】柳刃包丁の正しい使い方!研ぎ方や捌くコツも完全解説

「柳刃包丁の使い方について知りたい」と考えていませんか?

刺身を綺麗に捌ける柳刃包丁ですが、長い刃を正しく扱う方法が知りたいですよね。

そこで本記事では柳刃包丁の使い方について、姿勢や持ち方から詳しく解説していきます。

柳刃包丁の使い方に関する細かい疑問や研ぎ方にも答えているので、ぜひ最後までご覧ください。

本記事の監修者

鮨たかはし 高橋潤

幼少期より料理が好きで、技を極める職人に憧れ、寿司屋を志す。
ミシュラン三ツ星の名店『鮨さいとう』で修行をし、2014年 銀座に『鮨たかはし』開業。

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NHK きょうの料理でレシピ提供をし、バラエティー番組にも出演するほか、誠文堂新光社『すしのサイエンス』を英語、台湾語、韓国、フランス語で出版。

目次

柳刃包丁の使い方

では早速、柳刃包丁の使い方について紹介していきます。

今回紹介するのは以下の3項目です。

  • 正しい姿勢をとる
  • 正しく柳刃包丁を持つ
  • ‟引き切り”で魚を捌く

では1つずつ見ていきましょう。

正しい姿勢をとる

まず柳刃包丁を使う際の正しい姿勢について紹介していきます。

正しい姿勢のポイントは以下の通りです。

  • 机や台から拳一個分、体を離す
  • 包丁を扱う側の足を半歩ほど引く
  • 机に対して45度ほど体を開く

まず立ち位置としては、まな板を置いてある机や台から拳一個分ほど体を離しましょう。

また包丁を扱う側の足を半歩引いて、体を開くことによって食材に対して包丁と、押さえる側の手の距離が程よくなります。

柳刃包丁以外でも姿勢に関しては基本的に同じため、他包丁でも参考にしてみてください。

正しく柳刃包丁を持つ

柳刃包丁では指差し型と呼ばれる持ち方をすることがおすすめです。

指差し型の持ち方をすることで、長い刃を持つ柳刃包丁であっても繊細に扱うことができ、魚を捌く際に役立ちます。

具体的な持ち方は以下の通りです。

  1. 手を広げ、包丁の峰が人差し指に重なり合うように置く
  2. そのまま他4本の指で包丁を握る

指差し型では、人差し指で包丁を一番コントロールし、他4本の指は補助のようなイメージで支えながら使います。

握る際は、指と指の隙間を作らないようにして、固めておくことがポイントです。

また包丁には他にも複数の持ち方があり、詳しく知りたい方は【初心者必見】包丁の正しい持ち方6選!切りやすいコツも紹介!をご覧ください。

‟引き切り”で魚を捌く

正しい姿勢と持ち方を覚えたら、実際に魚を捌いていきましょう。

柳刃包丁は主に刺身などを薄く引く際に使われるため、今回紹介するのは実際によく使われる‟引き切り”です。

‟引き切り”とは名前の通り、柳刃包丁を引くようにして刺身を捌いていく方法で、一般的な包丁を押して切るような‟押し切り”とは反対の動きをします。

実際に引き切りをする際は、持ち手に近い刃の根元部分を食材に当て、手前に引くようにして一気に捌いていきましょう。

引き切りを使う場面としては、刺身を捌くときやトマトのような柔らかい食材をカットするときに用いられており、包丁の切れ味を活かして形を崩さずに切れる点が特徴的です。

形を崩さずに切ることができるため、旨味を逃がすこと無く食材を扱えます。

柳刃包丁で刺身以外を切る使い方

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柳刃包丁は、本来は野菜の細工や飾り切りに用いられる包丁ですが、その切れ味の良さから、野菜や肉を切るのにも使えます。

柳刃包丁で野菜を切る

柳刃包丁は、刃先が湾曲しているため、繊細な切れ味が求められる野菜の細工に最適。

例えば、花型のにんじんや、薄くスライスした大根なども、柳刃包丁できれいに切ることができます。

また、薄刃なので、野菜の繊維を断ち切りやすく、スムーズな切れ味が期待できます。

野菜を切るのに1番適している包丁は、菜切包丁です。

野菜を着る機会が多いという方は、一度菜切包丁についても合わせてご覧ください。

柳刃包丁で肉を切る

柳刃包丁は肉の細かい作業にも向いています。

例えば、肉の筋切りや、薄切りなどに使うことができ、骨付きの肉を捌く際、骨と肉の間を剥がすのにも役立ちます。

ただし、柳刃包丁は刃が薄いため、厚みのある肉を切ると刃こぼれを起こす恐れがあるので、肉を切る際は、包丁の特性を理解した上で、適切な使い方をするようにしましょう。

肉を切るのには、柳刃包丁以外に適した包丁があります。

家庭などで魚よりも肉を切る機会が多い方は、そちらもご覧ください。

柳刃包丁の研ぎ方

柳刃包丁の研ぎ方

ここからは柳刃包丁の研ぎ方について紹介していきます。

柳刃包丁を研ぐ手順は以下の通りです。

  1. 砥石に対して包丁を45度の角度に置き、切刃の部分を砥石に密着させて設置する
  2. そのまま押すときに力を入れ、引く時に力を抜いて5~6箇所に分けて10回ほど研ぐ
  3. 裏面をさわって‟かえり”があるか確認し表は完了
  4. 仕上げ砥石を使う場合は①~③を再度行う
  5. 包丁の裏面を研ぐ‟裏押し”を仕上げ砥石で10回行う
  6. 小刃付けを行う
  7. 最後に新聞紙などの粗い紙でかえりを取ったら終了

柳刃包丁の研ぎ方自体は一般的な片刃包丁と変わらないため、他包丁にも応用可能です。

ただ柳刃包丁は非常に長い刃を持っているため、特に初心者の方は通常の包丁よりも複数回に分けて研ぐことをおすすめします。

また柳刃包丁の場合は切れ味だけでなく、刀身の美しさのために仕上げ砥石をいくつか用意して研ぐ場合もあるかと思いますが、同じように①~③を繰り返してください。

包丁の研ぎ方については「【保存版】砥石の使い方を完全解説!おすすめの面直し砥石も紹介」でも詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

小刃付けとは

小刃付けとは包丁の刃を2段階にすることで、切れ味を長持ちさせる効果があります。

一通り研ぎ終わった後に行う小刃付けは、刃を立たせて行うため多少難しく、上級者の方向けの研ぎ方です。

具体的なやり方としては以下の通りです。

  1. 仕上げ砥石に対して45度で包丁を置く
  2. 刃は砥石から30~45度ほど角度を付ける
  3. 包丁の先端である切っ先から根本までを10回ほど一気に滑らせる
  4. バリが確認できたら小刃付け終了

通常の研いだときに比べて、小刃付けでは強く研がないことからバリがあまりでません。

包丁を研ぐことに慣れてきたら、怪我に気をつけながら取り組んでみてください。

また柳刃包丁を研ぐための砥石について詳しく知りたい方は「【厳選】包丁向けの砥石おすすめ人気20選!選び方も徹底解説」から選び方やお気に入りの砥石を見つけてみてください。

柳刃包丁の使い方に関する疑問

ではここから柳刃包丁の使い方に関する疑問について答えていきます。

今回解消していく疑問は以下の通りです。

  • 柳刃包丁は何に使える?
  • 柳刃包丁のメリットは?
  • 柳刃包丁を使う際のコツは?
  • 柳刃包丁の選び方は?
  • 刺身包丁との違いは?
  • 魚を捌く他の包丁と使い分けは?
  • 両刃の筋引との使い分けは?
  • 柳刃包丁で野菜や肉も切れる?

では1つずつ見ていきましょう。

柳刃包丁は何に使える?

柳刃包丁は主に刺身を捌く際に使えます。

魚を一から捌いていくというよりは、三枚おろしにした後に実際に食べられる状態にするときに用いられます。

柳刃包丁のメリットは?

刺身を綺麗で美味しく捌ける点です。

柳刃包丁は細くて長い刃を持つため、一回刃を入れるだけで薄く刺身を捌くことができます。

薄く捌けるということは、それだけ刺身自体の旨味が詰まった繊維を壊すことが無いため、結果的に美味しく仕上げられることがポイントです。

柳刃包丁を使う際のコツは?

指差し型で柳刃包丁を持ち、引き切りで捌いていくことがコツです。

上記2点は本記事でも詳しく解説しましたが、他包丁と大きく異なる点なので、柳刃包丁を扱う際はぜひ押さえてください。

柳刃包丁の選び方は?

柳刃包丁は刃や持ち手の素材から選ぶことがおすすめです。

詳しい選び方は「【保存版】失敗しない柳刃包丁の選び方!7種類の項目から解説 」にて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

刺身包丁との違いは?

刺身包丁の一種が柳刃包丁です。

そもそも刺身包丁とは刺身を捌くことに適した包丁のことを指し、具体的には関西で使われていた柳刃包丁と、関東で使われていた蛸引包丁の2種類に分けられていました。

ただ現在では全国で柳刃包丁が主流となっていることから、刺身包丁と言えば柳刃包丁といった認識も一部では広まっているようです。

また蛸引包丁について詳しく知りたい方は「【厳選】蛸引包丁の人気・おすすめ8選!柳刃包丁との違いも徹底解説!」を合わせてご覧ください。

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魚を捌く他の包丁と使い分けは?

柳刃包丁に関しては先程も記載した通り、刺身を薄く捌く際に使われます。

他にも出刃包丁なら魚の頭を切り落とすなどが可能で、様々な包丁を使い分けて魚を捌いていくことが理想的です。

魚類を捌く包丁に関しては「【決定版】魚類に適した人気の包丁おすすめ10選!選び方のコツも解説」にて詳しくまとめられておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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筋引との使い分けは?

柳刃包丁と似た包丁である筋引は、肉類のようなしっかりとした食材を切り落とすことに向いています。

筋引は両刃包丁のため、柳刃包丁に比べて薄く引くことができませんが、その分しっかりとした造りであると言えるでしょう。

筋引について詳しく知りたい方は「【決定版】筋引の人気・おすすめ10選!初心者からプロ向けまで徹底紹介」をご覧ください。

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柳刃包丁で野菜や肉も切れる?

柳刃包丁でも野菜や肉は切れますが、他包丁の方が向いていると言えます。

使い勝手の面で言えば、三徳包丁のようなシンプルなデザインの包丁がおすすめです。

三徳包丁については「三徳包丁のおすすめ人気17選!プロが使う高級品から安い包丁まで」を合わせてご覧ください。

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包丁はどこで買うのがおすすめ?

野菜を切るのならば薄刃包丁や菜切り包丁、魚を捌くのであれば出刃包丁、包丁を買うときは、それぞれの用途に合わせて選ぶことがポイントです。

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正しい方法で柳刃包丁を使おう!

いかがでしたでしょうか。

本記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • 柳刃包丁は姿勢と持ち方、切り方を押さえることが大切
  • 切り方では‟引き切り”がおすすめ
  • 柳刃包丁も定期的に研ぐことが必要

柳刃包丁は刺身を綺麗に捌くためには欠かせない包丁です。

柳刃包丁を持っている方は、ぜひ本記事を参考にして刺身を捌いてみてください。

また柳刃包丁の購入をこれから検討している方は「柳刃包丁のおすすめ人気13選!高級な包丁からコスパ抜群なものまで」も合わせてご覧ください。

【保存版】柳刃包丁の正しい使い方!研ぎ方や捌くコツも完全解説

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