【決定版】包丁は値段の違いでどう変わる?値段が異なる理由も詳しく解説

【決定版】包丁は値段の違いでどう変わる?値段が異なる理由も詳しく解説

「値段の違いで包丁ってどう変わるの?」と考えていませんか。

包丁と一口に言ってもピンからキリまで様々な価格帯がありますよね。

そこで本記事では値段による包丁の違いについて詳しく解説していきます。

包丁の値段を分けるポイントについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

本記事の監修者

鮨由う 板前 上田流華

10代から飲食店に携わり、居酒屋オーナーと経営していたが、店が5年で閉店。
開業を夢に高級店の鮨屋で知識を学びたいと思いから2019年、仕込みのアルバイトとして鮨由うに入社。
朝一番に店に入り、仕込みの準備をしたり若手職人のイベントで寿司を握る。

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働く上で大切にしている事は妥協しない事、時間を見ながら仕事する事、綺麗な仕事をする事だが、1番はお客様を楽しませる事。
尾崎大将の隣に立ち、スムーズにサポートしながら裏の仕事を見つつ、自身の仕事をこなす。

目次

値段による包丁の違い

値段による包丁の違い

早速、値段による包丁の違いについて見ていきましょう。

今回紹介する値段による包丁の違いは以下の通りです。

  • 切れ味の違い
  • 寿命の違い
  • 見た目の違い
  • アフターサービスの違い

上記の内容は値段によって大きく異なるポイントなので、ぜひ押さえてみてください。

では見ていきましょう。

切れ味の違い

値段によって包丁は切れ味の良し悪しが変わります。

正確には切れ味が良くなる素材が希少であるため、包丁の値段も高くなるということです。

一般的に家庭用で使われるような安価の包丁であれば、強い力を加えなければ切ることが難しい場合もありますが、高価な包丁であればスムーズにカットできます。

実際にトマトのような柔らかい食材であっても、形を崩さずに切ることが可能です。

また切れ味が良いと、食材の美味しさ向上にも直結します。

食材の繊維を破壊しすぎることなく、素材の魅力を引き出すことができるため、特に刺身などでは味が大きく変わることが特長的です。

寿命の違い

高価な包丁になるほど長く使い続けられることもポイントの1つです。

高価な包丁に使われている刃の素材は、靭やかで刃こぼれしにくいため、定期的なメンテナンスさえ行えば非常に長く活用できます。

またハンドル部分の柄や、刃と持ち手の繋ぎ目部分を支える口金なども強い強度に耐えられるような素材、設計がなされているものが多いです。

そのため本当に良い包丁であれば、数十年使い続けられることも珍しくありません。

実際に親や先輩から高級な包丁を受け継いで使い続けているといったケースもあります。

長期的に使い続けるのであれば、短期間に何本も買い替えるよりも実質的には安価で利用できるため、迷ったら高価な包丁を選ぶというのも良いでしょう。

見た目の違い

値段によって包丁自体の見た目が変わることもあります。

特に大きく変わるのは、ダマスカス鋼を使った包丁です。

ダマスカス鋼とは古代インドで使われていたステンレス素材で、幾層にも重ねることで波紋のような美しいデザインが特徴となっています。

ダマスカス鋼のような見た目も美しい特殊な素材は希少素材であり、職人による加工が必要であることも多く、高価で販売されることが多いです。

他にもハンドル部分に特殊なデザインが施されているなど、値段によって包丁自体の見た目が変わります。

またダマスカス素材については「ダマスカス鋼とは?魅力的なダマスカス包丁のおすすめ7選もご紹介!」もご覧ください。

アフターサービスの違い

包丁購入後の保証や対応なども値段によって異なることも特徴の1つです。

安価な包丁であればアフターサービスなどは特にありませんが、高価な包丁の場合だと通常よりもリーズナブルに研ぎ修理依頼が可能などの特典付きの場合もあります。

他にも包丁ブランドごとに特有のアフターサービスなどもあるので、購入前にはチェックしてみてください。

包丁の値段を決める要素

包丁の値段を決める要素

ではここから包丁の値段を決める要素について詳しく解説していきます。

今回紹介するのは以下の通りです。

  • 包丁の種類
  • 刃の素材
  • 柄の素材
  • その他

それぞれどういった素材や種類が高価になりやすいのかなどを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

包丁の種類

まずは包丁の種類です。

包丁の種類でも値段が変わりますが、大きく分けて以下の2つの観点から値段が異なります。

  • 刃の大きさ
  • 特殊な種類

包丁の値段の大部分を占めているのが刃のため、単純に刃が大きければ大きいほど値段も高くなることが特徴です。

具体的にはペティナイフのような小さな包丁よりも、柳刃包丁のような刃の大きな包丁が値段も高い傾向にあります。

また特殊な種類の包丁も、大量生産できなかったり、そもそも受注生産していたりするため値段が上がりやすいです。

そのため、安い包丁を探している方は「小さめの包丁で人気の種類」を基準にしてみるのも1つの手段でしょう。

刃の素材

刃の素材によっても値段が異なります。

そもそも包丁には以下の3種類の素材がよく使用されており、各素材以下のような特徴があります。

スクロールできます
項目/素材鋼(鉄)ステンレスセラミック
特徴すぐに錆びるが、切れ味は非常に良い錆びにくくて耐久性もある臭いが付きにくく軽量
切れ味
錆びにくさ
耐久性
向いている人本格的で切れ味の鋭い包丁が欲しい人錆びにくさや切れ味などバランス良い包丁を探しており、家庭用に使いたい人普段トマトや生魚といったデリケートな食材をよく扱う人
◯=普通/◎=優秀/△=劣る

しかし「鋼素材を使っているから高い、ステンレスだから安い」ということではありません。

各素材にはグレードが存在しており、グレードによって値段が大きく変わってきます。

ただステンレス包丁が家庭用として使いやすいことから、安価で販売されている包丁の多くはステンレス素材が使われているということは押さえておきましょう。

鋼素材の細かい種類

鋼素材の中にも複数の種類があり、値段に大きな差があります。

スクロールできます
項目/素材黄紙鋼白紙鋼青紙鋼
特徴鋼の中ではスタンダード。
家庭用の包丁によく使われる。
白紙1・2・3号と3種類あり、数字が小さくなるほど炭素量が多くなる。青紙1・2号があり、切れ味を高める炭素量は1号の方が多い。
またバナジウムを配合した青紙スーパーもある。
耐摩耗性に優れているが、研ぎにくいデメリットも。
切れ味
耐久性
値段
向いている人一般的な鋼包丁を探している人価格をおさえながらも、切れ味の良い鋼包丁を探している人最高クラスの切れ味と耐摩耗性を持つ鋼包丁を探している人
◯=普通/◎=優秀・安い/△=劣る・高い

黄色鋼が最も安く、白紙鋼、青紙鋼と続いて高くなります。

また白紙鋼と青紙鋼の中にもまたグレードが存在しており、それぞれ特徴が異なることがポイントです。

包丁の種類やブランドによって値段は変わるため一概に言えませんが、白紙鋼だと1万円以上の包丁が多くなります。

ステンレス素材の細かい種類

ステンレス素材の細かい種類は以下の通りです。

スクロールできます
項目/素材モリブデン・バナジウム鋼ダマスカス鋼コバルト鋼
特徴一般的なステンレス包丁に使われる素材。
どちらか単体で含まれていることも多い。
美しい波紋が特徴の素材。
切れ味などは芯材に依存する。
希少金属のため硬化性と粘り強さに優れた素材。
V金10号なども含まれる。
切れ味
※芯材に依存
耐久性
※芯材に依存
値段◎~◯
向いている人安価で錆に強い包丁が欲しい人デザイン性の優れた包丁が欲しい人切れ味の高い包丁が欲しい人
◯=普通/◎=優秀・安い/△=劣る・高い

モリブデン、バナジウムと呼ばれる錆びにくくなる素材が使われている包丁は、安価で販売されていることが多いです。

対して波紋が浮かぶ美しいデザインのダマスカス鋼や、最高級ステンレス素材とも言われている硬度の高いコバルト鋼などは1万円を超えることが多くなっています。

柄の素材

柄(つか)の素材には木製、ステンレス、樹脂など複数種類が存在していますが、値段に直結しやすいのはデザイン性です。

変わったデザインの柄を販売しているブランドの商品だと、通常商品よりも高価になります。

そのため安価に済ませたい方は、特に装飾のないシンプルな柄をお選びください。

その他

先に紹介した要素以外にも以下のポイントは値段に関係しやすいです。

  • ブランド
  • 口金の有無
  • 刻印などのサービス

高級とされている包丁ブランドの包丁は、全体的に高くなりやすいです。

刃部分と柄の繋ぎ目を補強し、包丁の強度を高める口金の有無も値段に影響しており、口金があると加工工程や素材が増えるため高価になる傾向があります。

また刻印やアフターサービスなどの細かい部分も値段に影響するので、購入前にはチェックしてみてください。

包丁の値段に関する疑問

包丁の値段に関する疑問

ここからは包丁の値段に関連する疑問を答えていきます。

今回、回答するのは以下の疑問です。

  • 包丁の相場と何円から高級?
  • 安い包丁は良くないですか?
  • 家庭用におすすめの包丁は?
  • 包丁の寿命は?
  • 一番切れる包丁は?
  • 包丁は何本持っておくと良い?

では見ていきましょう。

包丁の相場と何円から高級?

包丁の相場は4,000円~とされていますが、非常に幅広い価格帯のため決められているわけではありません。

また厳密な定義はありませんが、5,000円~1万円ほどから高級包丁とする場合が多いです。

反対に家庭用として人気の安価な包丁は3千円前後とされる場合がよくあります。

安い包丁は良くないですか?

安いから良くないというわけではありません。

自分の求める特徴を持つ包丁を選ぶことが大切です。

実際に青紙鋼の使われた包丁は切れ味が良く高価ですが、研ぎにくいため価格ではなく使いやすさの面で安価な白紙鋼を選ぶ方もいらっしゃいます。

家庭用におすすめの包丁は?

手入れのしやすさから考えると、ステンレス包丁がおすすめです。

錆に強いため少ない研ぎ修理で済みます。

包丁の寿命は?

4~5年で買い替える方が多いですが、定期的に研磨すれば何十年と使い続けられます。

ただ何十年と使い続けられるほど靭やかで強い包丁は高価な場合が多いです。

一番切れる包丁は?

青紙スーパー鋼の包丁です。

最も硬度の高い素材で、数ある包丁の中でも群を抜いて切れ味が良いとされています。

包丁は何本持っておくと良い?

4本前後持っている方が多いと言われているため、2~3本は最低でも持っておきたいでしょう。

使いやすい万能包丁に加えて、小さなペティナイフなど組み合わせてご検討ください。

包丁はどこで買うのがおすすめ?

野菜を切るのならば薄刃包丁や菜切り包丁、魚を捌くのであれば出刃包丁、包丁を買うときは、それぞれの用途に合わせて選ぶことがポイントです。

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いかがでしたでしょうか。

本記事の要点をまとめると以下の通りです。

  • 包丁の値段によって切れ味や寿命が変わる
  • 包丁の素材や種類によって値段が決まる
  • 包丁の相場は4千円~ほどと言われている

包丁は値段によって品質が大きく変わる道具です。

美味しい料理や楽な手入れのためにも、ぜひ本記事を参考にして良い包丁を見つけてください。

また包丁をお得に購入したい方は「【2023年】人気の包丁セットおすすめ16選!選び方も詳しく解説」から包丁セットも検討してみてください。

【決定版】包丁は値段の違いでどう変わる?値段が異なる理由も詳しく解説

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