日本が誇る色絵磁器の九谷焼は、華やかな雰囲気が魅力の焼きものです。
鮮やかな色づかいや艶やかな絵付けは、日本のみならず海外からも人気があります。
本記事では、九谷焼の特徴や歴史、おしゃれなデザインのおすすめのうつわなどを紹介します。
九谷焼とは?
360年以上の歴史を誇る九谷焼は、石川県を代表する伝統工芸品です。
江戸時代から受け継がれている色鮮やかな絵付けが特徴的で、日本のみならず海外からも人気があります。
また、たくさんの作家さんの個性的でモダンな作風が楽しめることも魅力です。
艶やかで華やかな雰囲気は、多くの人々から愛されています。
九谷焼の魅力・特徴
九谷焼は日常使いのうつわとしても親しまれていますが、なんといってもその芸術性の高さは大きな魅力でしょう。
その魅力の基盤となっているのは、やはり絵付けの伝統技法と、さまざまな窯元・作家さんの層の厚さと技術の高さです。
赤、黄、緑、紫、紺青の「九谷五彩」と呼ばれる色彩を基調とした華やかな雰囲気は、見た目重視の方や芸術品・美術品愛好家の方などに好まれています。
最近では、古くからの伝統技術と現代のモダンな感性を融合させたハイセンスな作品も多く見られ、たくさんの人々から注目されている焼きものです。
九谷焼の伝統技法・画風
九谷焼の伝統技法・画風は、実にバリエーションが豊富です。
それゆえ、窯元や作家さんによって随分と作風が異なっているため、さまざまなデザインが楽しめます。
次に、九谷焼の代表的な伝統技法・画風をまとめてみましょう。
古九谷 | ・赤、黄、緑、紫、紺青の「九谷五彩」が使われ自由で大胆な構図 ・呉須と五彩を用いた絵画的で力強い色絵が特徴的 ・五彩のうち赤を用いず、塗り埋める青手もある | |
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木米風 | ・京焼の名工 青木木米によって確立 ・九谷五彩を用いながらも主に赤色が使われている ・中国風の画風で、人物を主として五彩を用いて描かれている | |
吉田屋風 | ・青、黄、紫、紺青の四彩を使用 ・軽快で柔らかな筆致 ・緻密な模様や塗り詰められた絵柄が重厚な雰囲気 | |
飯田屋風 | ・「久谷赤絵」と呼ばれる赤色が特徴 ・唐人が題材になっていることが多い ・赤を使った細密描法で金彩が施されることもあり気品溢れる作風 | |
永楽風 | ・鮮やかな赤色を下塗りした後に金彩で絵柄を描く「金襴手」の手法 ・華やかな美しさが魅力 | |
庄三風 | ・古九谷、吉田屋、赤絵、金欄手の手法を兼ね備えたバランスの良さが美しい ・洋絵具も取り入れた彩色金襴手が施され豪華な絵柄が特徴 ・明治以降、産業九谷の主流となった作風 |
九谷焼の歴史
江戸時代初期の1655年頃、現在の加賀市にあたる九谷村の金山で陶石が発見されました。
これが、九谷焼の発祥のきっかけになったと言われています。
その後、茶人としても知られた加賀藩主・前田利治により、九谷焼が始められました。
「古九谷」と呼ばれる当時の九谷焼は、その力強い豪快さで、現代でも美術品として高く評価されています。
古九谷から再興九谷へ
「古九谷」の時代はわずか40〜50年で閉じてしまいますが、それから約100年後、京都から招き入れた、陶工であり文人画家の青木木米(あおき・もくべい)により春日山窯が開かれます。
これを機に、小野窯、吉田屋窯など次々と窯が作られました。
この時期に作られた九谷焼は「再興九谷」(さいこうくたに)と呼ばれています。
日本から世界へ
明治時代には、小野窯の九谷庄三による絵付技法「彩色金襴手」が人気を博します。
「庄山風」と呼ばれたこの九谷焼は、ウィーン万博にも出品されます。
こうして九谷焼は「ジャパンクタニ」として、日本のみならず世界的にも有名になりました。
1975年には、国の伝統工芸品として認定され、現在も日本が誇る代表的な色絵磁器として、才ある作り手たちにより、多種多様な作品が生み出され続けています。
モダンな九谷焼のうつわおすすめ人気5選!おしゃれなデザインが魅力
ここからは、モダンなデザインが魅力のおすすめの九谷焼を紹介していきます。
厳選した5選をまとめると次のとおりです。
- 秀幸九谷 青郊窯 ポット急須千鳥茶こし付
- 秀幸九谷 青郊窯 組盃揃 久谷歴代画
- うつつ窯 稲積佳谷 フリーカップ 黄色唐草紋
- 色絵遊 小高裕子 ポット 急須 チェック
- ハレクタニ ごはん茶碗 やさい
作品名 | 材質 | サイズ | 電子レンジ | 食器洗浄機 |
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秀幸九谷 青郊窯 ポット急須千鳥茶こし付 | 陶器 | 直径8cm×高さ約10.2cm 容量350cc | × | × |
秀幸九谷 青郊窯 組盃揃 久谷歴代画 | 陶器 | 幅6.3cm×高さ3.8cm | × | × |
うつつ窯 稲積佳谷 フリーカップ 黄色唐草紋 | 陶器 | 径9.5cm×高さ6.3cm | ○ | 記載なし |
色絵遊 小高裕子 ポット 急須 チェック | 記載なし | 幅15cm×奥行10.5cm×高さ9.5cm | 記載なし | 記載なし |
ハレクタニ ごはん茶碗 やさい | 磁器 | 径11.9cm×高さ5.5cm | ○ | × |
1つずつ順番に見ていきましょう。
1. 秀幸九谷 青郊窯 ポット急須千鳥茶こし付
最初に紹介するのは、秀幸九谷 青郊窯の「ポット急須千鳥茶こし付」。
九谷焼らしい色彩を用いて、千鳥と波の模様が緻密に描かれています。
一般的な急須よりも高さのある形状はモダンな暮らしにも馴染むデザインで、ポットとして急須として、おしゃれに使えるでしょう。
商品詳細
作品名 | 秀幸九谷 青郊窯 ポット急須千鳥茶こし付 |
---|---|
材質 | 陶器 |
サイズ | 直径8cm×高さ約10.2cm・容量350cc |
電子レンジ | × |
食器洗浄機 | × |
2. 秀幸九谷 青郊窯 組盃揃 久谷歴代画
同じく青郊窯で作られた「組盃揃 久谷歴代画」は、古九谷や吉田屋風など伝統的な画風が楽しめる盃のセット。
上質な九谷焼の魅力をたっぷりと堪能でき、自宅用にはもちろん、大切な方へのギフトにもおすすめです。
食洗機や電子レンジには対応していないので注意してください。
商品詳細
作品名 | 秀幸九谷 青郊窯 組盃揃 久谷歴代画 |
---|---|
材質 | 陶器 |
サイズ | W6.3cm×高さ3.8cm |
電子レンジ | × |
食器洗浄機 | × |
3. うつつ窯 稲積佳谷 フリーカップ 黄色唐草紋
うつつ窯の稲積佳谷さんによる「フリーカップ 黄色唐草紋」は、独特な世界観が魅力です。
ブルーの素地にミモザなどの花々が描かれた可愛いデザイン。
丸みを帯びたフォルムで持ちやすく、そこにあるだけでおしゃれなインテリアにもなるうつわです。
商品詳細
作品名 | うつつ窯 稲積佳谷 フリーカップ 黄色唐草紋 |
---|---|
材質 | 陶器 |
サイズ | 径9.5×高さ6.3cm |
電子レンジ | ○ |
食器洗浄機 | 記載なし |
4. 色絵遊 小高裕子 ポット 急須 チェック
色絵遊の小高裕子さんによる、チェックの絵付けがモダンな急須です。
柔らかさで優しい筆使いや色味が、ほっこりとした時間を演出してくれます。
親しみやすい可愛さは、普段使いはもちろんギフトにも喜ばれるデザインでしょう。
商品詳細
作品名 | 色絵遊 小高裕子 ポット 急須 チェック |
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材質 | 記載なし |
サイズ | 幅15×奥行10.5×高さ9.5cm |
電子レンジ | 記載なし |
食器洗浄機 | 記載なし |
5. ハレクタニ ごはん茶碗 やさい
食卓がパッと明るくなる「ハレクタニ」のご飯茶碗です。
鮮やかな色彩で描かれた野菜がなんとも可愛らしく、楽しい食事の時間を演出してくれます。
高台の色がレッドとブルーの2色展開で、ペアで使えてギフトにもぴったり。
手に馴染みやすいサイズで、使用感も抜群です。
商品詳細
作品名 | ハレクタニ ごはん茶碗 やさい |
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材質 | 磁器 |
サイズ | 径11.9×高さ5.5cm |
電子レンジ | ○ |
食器洗浄機 | × |
九谷焼のうつわで日常を鮮やかに彩りましょう!
いかがでしたか?
九谷焼の魅力や特徴に焦点をあて、その歴史やおすすめのうつわなどを紹介しました。
本記事のポイントをまとめると次のとおりです。
- 長い歴史を誇る九谷焼は、石川県を代表する伝統工芸品
- 九谷焼は「九谷五彩」と呼ばれる5色彩を基調とした華やかな雰囲気が特徴
- 「古九谷」「飯田屋風」など伝統技法・画風のバリエーションが豊富
- モダンでおしゃれなおすすめは「秀幸九谷 青郊窯 ポット急須千鳥茶こし付」や「うつつ窯 稲積佳谷 フリーカップ 黄色唐草紋」など
九谷焼はおしゃれで個性的な作品も多く、見ているだけでワクワクするようなうつわばかりです。
ぜひ九谷焼のうつわを暮らしに取りいれて、色鮮やかな食卓を楽しんでください!
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