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サウナブームの今、業務用サウナの導入を検討されている事業者様も多いのではないでしょうか?

サウナの設置を考える際、初期投資だけでなく、運営コストである電気代も重要なポイントです。

本記事では、業務用サウナの電気代に焦点を当て、コスト面から見た導入のポイントをわかりやすく解説します。

ランニングコストを把握して、無駄のない効率的なサウナ経営を始めましょう。

業務用サウナの導入でかかる電気代は?

業務用サウナを導入する際、多くの事業者様が気になるのが「どれくらいの電気代がかかるのか」という点です。

実は、業務用サウナの電気代は一般家庭用のサウナと比べて大きく異なります。

規模が大きい分、使用する電力も大きくなりますし、営業時間も長くなるため、月々の電気代は無視できない金額になります。

例えば、一般的な業務用電気サウナ(6〜8人用)を1日8時間運転した場合、月々の電気代は約15万円〜25万円程度になることもあります。

この金額は、サウナの種類やサイズ、使用時間、地域の電気料金などによって変動します。

サウナタイプ規模1日の稼働時間月間電気代
電気サウナ6〜8人用8時間15万円〜25万円
電気サウナ10〜15人用8時間25万円〜35万円

「思ったより高いな…」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、サウナの人気が高まる今、適切な料金設定と運営方法で十分に採算が取れるビジネスになります。

それでは、この電気代の内訳を詳しく見ていきましょう。

業務用サウナの設置でかかる電気代の内訳

業務用サウナの設置でかかる電気代の内訳

業務用サウナの運営にかかる電気代は、いくつかの設備に分けて考えることができます。

それぞれの設備がどれくらいの電力を消費するのかを理解することで、より効率的な運営が可能になります。

実際の電気代は各設備の消費電力(kW)と使用時間、電気料金単価によって計算されます。

ここでは、主な設備ごとの電気代について詳しく解説します。

業務用サウナの設置でかかる電気代の内訳

  • ・サウナストーブ本体の電気代
  • ・照明・換気設備の電気代
  • ・水風呂の冷却設備の電気代
  • ・関連設備(休憩室のエアコンなど)の電気代

※本章で紹介している電気代は、あくまで目安です。
※電気代がこの通りになると保証するものではありません。

サウナストーブ本体の電気代

業務用サウナの中で最も電力を消費するのが、サウナストーブ本体です。

電気式のサウナストーブは、一般的に6〜8人用で9kW〜15kW程度の電力を消費します。

より大きなサウナルームになると、20kW以上の消費電力になることも珍しくありません。

例えば、12kWのサウナストーブを1日8時間、月に30日運転した場合の計算をしてみましょう。

サウナ運営に関する電力コスト計算(前提条件)
  • 消費電力:12kW
  • 使用時間:8時間/日 × 30日 = 240時間/月
  • 消費電力量:12kW × 240時間 = 2,880kWh/月
  • 電気料金単価:25円/kWh(業務用の場合)
月間電気代:2,880kWh × 25円 = 72,000円/月

ストーブ容量使用時間消費電力量/月月間電気代
9kW8時間 × 30日2,160kWh54,000円
12kW8時間 × 30日2,880kWh72,000円
15kW8時間 × 30日3,600kWh90,000円
20kW8時間 × 30日4,800kWh120,000円

ただし、サウナストーブは設定温度に達すると自動的に出力を抑える仕組みになっているものが多いため、実際の消費電力量はこれより少なくなることがあります。

一般的には、最大消費電力の60〜70%程度で計算すると実態に近くなります。

照明・換気設備の電気代

サウナルーム内や脱衣所の照明、そして換気設備も電気代の計算に含める必要があります。

照明・換気設備の電気代目安

  • ・照明設備:LED照明を使用した場合、サウナルーム、脱衣所、休憩スペースなどすべての照明を合わせても、消費電力は1kW未満であることが多いです。
  • ・換気扇:サウナルームの換気扇は一般的に100W〜300W程度で、常時運転する場合もあります。

例えば、以下は照明(500W)と換気扇(200W)を合わせて0.7kWとし、12時間/日運転する場合の電気代です。

小型サウナの電力コスト計算(前提条件)
  • 消費電力:0.7kW
  • 使用時間:12時間/日 × 30日 = 360時間/月
  • 消費電力量:0.7kW × 360時間 = 252kWh/月
  • 電気料金単価:25円/kWh
月間電気代:252kWh × 25円 = 6,300円/月

設備消費電力使用時間消費電力量/月月間電気代
LED照明0.5kW12時間 × 30日180kWh4,500円
換気扇0.2kW12時間 × 30日72kWh1,800円
合計0.7kW252kWh6,300円

照明・換気設備の電気代は、サウナストーブと比較するとかなり小さいですが、LED照明の採用や人感センサーの設置などで、さらに節約することも可能です。

水風呂の冷却設備の電気代

本格的なサウナ施設では、水風呂の温度を適切に保つために冷却設備を導入していることがあります。

特に夏場や利用者が多い場合は、水温が上昇しやすいため、冷却が必要になります。

水風呂用のチラーや冷却装置の消費電力は、規模にもよりますが1.5kW〜5kW程度です。

例えば、3kWの冷却装置を1日8時間運転する場合は、以下のようになります。

中型サウナの電力コスト計算(前提条件)
  • 消費電力:3kW
  • 使用時間:8時間/日 × 30日 = 240時間/月
  • 消費電力量:3kW × 240時間 = 720kWh/月
  • 電気料金単価:25円/kWh
月間電気代:720kWh × 25円 = 18,000円/月

冷却設備消費電力使用時間消費電力量/月月間電気代
小型チラー1.5kW8時間 × 30日360kWh9,000円
中型チラー3kW8時間 × 30日720kWh18,000円
大型チラー5kW8時間 × 30日1,200kWh30,000円

水風呂の冷却は季節によって稼働時間が変わりますので、年間を通じた平均で考えると、この金額より少なくなるケースも多いでしょう。

関連設備(休憩室のエアコンなど)の電気代

サウナ施設には、サウナルームや水風呂以外にも、休憩スペースやロビー、更衣室などがあります。これらの空間の空調設備も無視できない電力消費源となります。

業務用エアコンの消費電力は、床面積や設定温度にもよりますが、一般的に3kW〜10kW程度です。

例えば、5kWのエアコンを1日10時間運転する場合は、以下のようになります。

中大型サウナの電力コスト計算(前提条件)
  • 消費電力:5kW
  • 使用時間:10時間/日 × 30日 = 300時間/月
  • 消費電力量:5kW × 300時間 = 1,500kWh/月
  • 電気料金単価:25円/kWh
月間電気代:1,500kWh × 25円 = 37,500円/月

設備消費電力使用時間消費電力量/月月間電気代
小型エアコン3kW10時間 × 30日900kWh22,500円
中型エアコン5kW10時間 × 30日1,500kWh37,500円
大型エアコン10kW10時間 × 30日3,000kWh75,000円

エアコンは季節によって使用時間や消費電力が大きく変わりますので、年間平均で考えると変動があります。

また、外気温や室内の断熱性能によっても電気代は変わってきます。

サウナの種類で電気代は変わる?

サウナの種類と特徴

サウナには様々な種類があり、そのタイプによって電気代は大きく異なります。

どのタイプのサウナを導入するかによって、ランニングコストが変わってくるので、事業計画を立てる際に重要なポイントとなります。

サウナの種類によって電気代は大きく変わる

一般的なサウナの種類には以下のようなものがあります。

サウナの種類

  • ・電気サウナ
  • ・薪(まき)サウナ
  • ・ガスサウナ
  • ・遠赤外線サウナ
  • ・スチームサウナ(ミストサウナ)

このうち、電気代が発生するのは主に電気サウナ、遠赤外線サウナ、スチームサウナです。薪サウナは薪の燃料費がかかり、ガスサウナはガス料金がかかります。

各サウナの特徴を簡単に説明すると、それぞれ以下のような特徴があります。

サウナの種類熱源特徴
電気サウナ電気ヒーター乾式高温、操作簡単
薪サウナ薪(木材)伝統的、独特の香り
ガスサウナプロパン or 都市ガス立ち上がりが早い
遠赤外線サウナ遠赤外線パネル低温でも発汗しやすい
スチームサウナ電気ボイラー高湿度、肌への負担少

サウナの種類別の電気代目安

それでは、各サウナタイプごとの電気代の目安を見ていきましょう。

ここでは8人用の業務用サウナを想定し、1日8時間、月30日運転した場合の月間コストを比較します。

サウナタイプ消費電力稼働率月間ランニングコスト
電気サウナ12kW70%50,400円(電気代)
遠赤外線サウナ6kW80%28,800円(電気代)
スチームサウナ9kW60%32,400円(電気代)
薪サウナ※照明のみ30,000〜50,000円(薪代)
ガスサウナ※照明のみ40,000〜60,000円(ガス代)

※ 電気料金単価は25円/kWhで計算

これらの数字はあくまで目安であり、実際のコストは施設の規模や使用状況、地域の料金体系などによって変動します。

また、薪サウナやガスサウナは燃料の調達や保管のためのスペースや手間も考慮する必要があります。

電気代だけを見ると薪サウナやガスサウナが有利に思えますが、設備の初期費用や維持管理の手間、安全性なども総合的に判断する必要があります。

業務用サウナを設置した場合の電気代シミュレーション

ここでは、実際に業務用サウナを設置した場合の電気代を、具体的なケースでシミュレーションしてみましょう。

【ケース1】電気サウナ 8人用(小規模施設の場合)

  • ・サウナストーブ:12kW × 8時間 × 30日 × 70%稼働 = 2,016kWh
  • ・照明・換気:0.7kW × 12時間 × 30日 = 252kWh
  • ・水風呂冷却:2kW × 8時間 × 30日 × 50%稼働 = 240kWh
  • ・休憩室エアコン:4kW × 12時間 × 30日 × 60%稼働 = 864kWh
  • ・合計消費電力量:3,372kWh/月
  • 月間電気代:3,372kWh × 25円 = 84,300円/月

【ケース2】電気サウナ 15人用(中規模施設の場合)

  • ・サウナストーブ:18kW × 10時間 × 30日 × 70%稼働 = 3,780kWh
  • ・照明・換気:1.2kW × 12時間 × 30日 = 432kWh
  • ・水風呂冷却:3.5kW × 10時間 × 30日 × 50%稼働 = 525kWh
  • ・休憩室エアコン:7kW × 12時間 × 30日 × 60%稼働 = 1,512kWh
  • ・合計消費電力量:6,249kWh/月
  • 月間電気代:6,249kWh × 25円 = 156,225円/月
設備項目ケース1(8人用)ケース2(15人用)
サウナストーブ50,400円94,500円
照明・換気6,300円10,800円
水風呂冷却6,000円13,125円
休憩室エアコン21,600円37,800円
合計電気代84,300円/月156,225円/月
1日あたり約2,810円約5,208円

上記のシミュレーションでは、利用者数の増加とともに設備の容量や稼働時間が増えるため、電気代も比例して増加することがわかります。

適切な料金設定と設備運用によって、これらのランニングコストを賄うことができるかを検討することが重要です。

業務用サウナの電気代を節約するためのポイント

ここまで見てきたように、業務用サウナの運営では電気代がかなりの割合を占めています。

少しでも電気代を抑えるための工夫をすることで、経営を安定させることができます。

以下に、電気代節約のためのポイントをご紹介します。

電気代を節約するためのポイント

  • ・断熱性能を強化する
  • ・適切なサイズの業務用サウナを設置する
  • ・稼働時間を調整する
  • ・太陽光発電やヒートポンプを活用する

断熱性能を強化する

サウナルームの断熱性能を高めることは、電気代削減の基本中の基本です。

十分な断熱を施すことで、サウナストーブの稼働率を下げることができ、結果として大幅な電気代削減につながります。

具体的な断熱対策としては、以下のようなものがあります。

  • ・高性能な断熱材を使用する(グラスウール、ロックウール、発泡ウレタンなど)
  • ・ドアや窓からの熱漏れを防ぐためのシーリングを徹底する
  • ・二重ドアの設置で出入り時の熱損失を最小限に抑える
  • ・天井部分の断熱を特に強化する(熱は上に上がるため)

高性能断熱材の導入で10〜20%の電力削減、ドアシーリングで5〜10%の削減、二重ドア設置で15〜25%の電力削減効果が期待できます。

断熱性能を高めるための初期投資は必要ですが、投資回収期間は比較的短く、長期的に見れば大きな節約になります。

適切なサイズの業務用サウナを設置する

サウナルームのサイズは、想定される利用者数に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。

必要以上に大きなサウナルームを設置すると、無駄な電力を消費することになります。

サウナのサイズ収容人数ストーブ容量1ヶ月の電気代目安
小型4〜6人9kW約4万円
中型6〜8人12kW約5万円
大型10〜15人18kW約9.5万円
特大15〜20人24kW約12.5万円

※ストーブのみの電気代、70%稼働率、8時間/日、30日/月、25円/kWhで計算

平均利用者数を把握し、ピーク時の混雑も考慮しながら、最適なサイズのサウナを選ぶことが重要です。

例えば、通常は6〜8人程度の利用が見込まれる場合、10〜15人用の大型サウナを設置するのではなく、中型サウナを基本として、混雑時には利用時間を調整するなどの運用で対応する方が電気代の節約につながります。

稼働時間を調整する

業務用サウナの稼働時間を利用者の少ない時間帯で調整することも、電気代節約の有効な手段です。

稼働時間を調整するポイント

  • ・来店状況データを分析し、閑散時間帯を特定する
  • ・予約制を導入して、効率的な稼働を実現する
  • ・オフピーク時間の料金を安くするなどの工夫で、利用者を分散させる
  • ・開店前の余熱時間を最適化する
  • ・閉店前は徐々に温度を下げていく

例えば、開店直後(朝)や平日昼間などの利用者が少ない時間帯は予約制にしたり、開店時間を調整したりすることで、無駄な電力消費を抑えることができます。

夕方〜夜の利用者が多い時間帯は通常営業とし、閉店前には徐々に温度を下げていくことで、消費電力を抑制することが可能です。

太陽光発電やヒートポンプを活用する

再生可能エネルギーやヒートポンプなどの高効率設備を導入することで、長期的な電気代の削減が可能です。

おすすめの省エネ設備

  • ・太陽光発電システム:屋根に設置して自家発電することで、電力会社からの購入電力を減らせます
  • ・業務用ヒートポンプ:水風呂の冷却と休憩室の暖房を効率的に行い、省エネ効果を高めます
  • ・蓄電システム:電力のピークカットに活用し、電力単価の高い時間帯の使用を抑えられます
  • ・高効率照明:LED照明の導入でサウナ外の照明の電力消費を大幅に削減できます
  • ・スマートコントロールシステム:サウナの使用状況に応じて自動的に最適な温度管理を行います

例えば、10kWの太陽光発電システムなら初期投資250〜350万円で月5〜8万円の削減効果、業務用ヒートポンプなら初期投資150〜250万円で月3〜5万円の削減効果が期待できます。

これらの設備は初期投資が必要ですが、4〜7年程度で投資回収が可能で、長期的に見れば大きなコスト削減になります。

また、環境に配慮した施設としてのアピールポイントにもなり、SDGsなどの観点からも注目を集めることができるでしょう。

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業務用サウナの導入は電気代も考慮して検討しよう!

業務用サウナの導入を検討する際には、初期費用だけでなく、ランニングコストとしての電気代も重要な検討要素です。

この記事でご紹介したように、サウナの種類や規模、設備の選定によって電気代は大きく変わります。

適切なサイズのサウナを選び、断熱性能を高め、効率的な運用を心がけることで、ランニングコストを抑えつつ、質の高いサウナ体験を提供することができます。

サウナブームの今こそ、持続可能なサウナビジネスの構築を目指しましょう。

電気代のシミュレーションをしっかり行い、収益計画に組み込むことで、長期的に安定した経営が可能になります。

サウナ設置や製品購入については、
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