【2024年】和包丁の高級ブランドおすすめ10選！特徴や歴史も紹介

「和包丁のおすすめ高級ブランドが知りたい」と考えていませんか？

和包丁を扱うブランドは数多くありますが、その中から高級なブランドを知りたいですよね。

そこで本記事では和包丁のおすすめの高級ブランドを1つずつ紹介していきます。

和包丁の高級ブランドをチェックするうえでのポイントについても解説しているので、ぜひ参考してください。

和包丁の種類

和包丁には様々な種類があり、それぞれ用途や特徴が異なります。

主な和包丁の種類は以下の通りです。

• 万能包丁（牛刀）
  野菜や肉、魚を問わず、様々な食材に対応できる万能型の包丁です。
• 菜切り包丁（薄刃）
  野菜を薄く切るのに適した包丁で、刃が薄く、軽量です。
• 出刃包丁
  肉や魚の骨を切るのに適した包丁で、厚めの刃が特徴です。
• 柳刃包丁
  主に魚をおろすのに使用される包丁で、長く柔軟な刃が特徴です。
• 剣型包丁（筋引き）
  肉の筋切りや、薄切りに適した包丁で、長い刃が特徴です。
• 小出刃包丁
  小型の出刃包丁で、細かい作業に適しています。
• 骨スキ包丁
  肉や魚の骨を取り除くのに適した包丁で、堅い骨にも対応できます。
• そば切り包丁
  そば切りに特化した包丁で、長い刃と高い刃高が特徴です。
• 薄刃包丁（ペティナイフ）
  果物の皮むきや、細かい飾り切りに適した小型の包丁です。

自分の調理スタイルや好みに合わせて、必要な和包丁を選ぶことが大切です。

和包丁の高級ブランドでチェックするポイント

まずは和包丁の高級ブランドをチェックするポイントを解説していきます。

自分にぴったりのブランドを見つけるためには大切な要素なので、ぜひ参考にしてください。

ブランドの歴史や特徴

和包丁の高級ブランドで最も注目したいのは、ブランドの歴史や特徴です。

品質自体はどのブランドも非常に高いものばかりですが、造り手の想いや背景は大きく異なるポイントとなっています。

取り扱っている和包丁の種類

ブランドが扱っている和包丁の種類もチェックしておきましょう。

チェックしたい和包丁をピックアップすると以下の通りです。

和包丁の種類	特徴
柳刃包丁（刺身包丁）	非常に薄く長い刃を持ち、刺身を綺麗に捌ける
蛸引包丁（刺身包丁）	刃の先端が四角形をしている刺身包丁
菜切包丁	刃の先端まで一定の幅を持ち、野菜を切ることに適している
出刃包丁	重量感があり、魚の頭を切り落とすこともできる包丁
鰻包丁	鰻を捌くことに適した包丁で4つの型がある

高級な和包丁と他の包丁との違い

高級な和包丁は、一般的な包丁とは異なる特徴を持っています。

素材の品質、製造工程、切れ味の持続性などの点で優れており、プロの料理人だけでなく、家庭での料理を楽しむ人にとっても価値のある選択肢となります。

それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

素材の品質

高炭素鋼や高品質なステンレス鋼が主に使用され、これらの素材は優れた硬度と靭性を兼ね備えた材料です。

高炭素鋼は、鋭い切れ味と刃持ちの良さが特徴ですが、錆びやすいというデメリットがある一方、高品質なステンレス鋼は、錆びにくく、メンテナンスが容易である反面、やや切れ味が劣る傾向にあります。

高級和包丁では、これらの素材の特性を活かしつつ、職人の技術によって最適な熱処理やバランスが施され、優れた切れ味と耐久性を実現しています。

製造工程

高級和包丁の製造工程は、熟練した職人による手作業が中心となります。

鍛造では、高温で鋼材を叩いて成形し、包丁の基本的な形状を作り出し、焼き入れでは、適切な温度管理のもと、包丁を加熱し急冷することで、硬度と靭性のバランスを調整します。

研ぎの工程では、職人が手作業で刃を研ぎ上げ、鋭利な切れ味を実現します。

これらの工程を丁寧に行うことで、高級和包丁は優れた切れ味と耐久性を獲得するのです。

切れ味の持ち

適切な硬度と靭性のバランスが保たれているため、刃が欠けたり、曲がったりしにくく、長期間にわたって鋭い切れ味を維持することができます。

また、高級和包丁は、適切なメンテナンスを行うことで、さらに切れ味の持続性を高めることができるのです。

定期的な研ぎと手入れにより、長年にわたって最高の状態で使い続けることが可能です。

一般的な包丁と比べ、頻繁に研ぐ必要がないため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスにも優れていると言えます。

和包丁の高級ブランドおすすめ10選

ではここから和包丁の高級ブランドを紹介していきます。

今回紹介するのは以下のブランドです。

ブランド	取り扱いのある和包丁の種類
正本	柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁など
藤次郎	和牛刀/アジ切り包丁/菜切包丁/柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁など
正広	柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁など
関孫六	柳刃包丁/出刃包丁/薄刃包丁など
堺孝行	柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁/薄刃包丁など
實光刃物	柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁/など
GLOBAL	柳刃包丁/菜切包丁など
龍泉刃物	菜切包丁
鍛冶工房いわい	柳刃包丁/出刃包丁/菜切包丁/薄刃包丁など
郷右馬允義弘	柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁など

では1つずつ見ていきましょう。

1.江戸時代末期から受け継がれた高品質な包丁「正本」

1846年から続く歴史がある正本は、数々の困難を乗り越えて受け継がれる和包丁メーカーです。

現在は「正本総本店」と「築地正本」という全く別の会社として2つに分かれて活躍しております。

最高級の鋼包丁を数多く取り扱っていることが特徴で、切れ味や使い勝手の面ではトップクラスです。

多くの職人を支えてきた本物の鋼包丁に興味がある方は「【決定版】正本の人気・おすすめ包丁5選！歴史や特徴・評判も紹介！」も合わせてご覧ください。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁など

2.グローバルな活動にも積極的な「藤次郎」

日本に留まらず、グローバルに活躍している藤次郎は「切れ味のもう一歩先へ」という想いを胸に活動しており、単なる包丁づくりに留まらず多岐にわたる功績を残していることが特徴的です。

2004年には海外進出を果たしたり、オープンファクトリーとして藤次郎の製品や歴史を体験できる施設を設けたりしています。

様々なチャレンジを続ける藤次郎の包丁は切れ味はもちろん、使いやすさも追求しておりオールステンレスのような手入れの簡単な包丁も多く手掛けていることがポイントです。

藤次郎については「【2023年】藤次郎の人気なおすすめ包丁5選！口コミや評判も紹介！」でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

取り扱いのある和包丁の種類
和牛刀/アジ切り包丁/菜切包丁/柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁など

3.全てをメイド・イン・ジャパンの一貫生産「正広」

メイド・イン・ジャパンにこだわり、1本1本丁寧に作っているのは関市に拠点を置く正広です。

多くの包丁メーカーやブランドは一部の作業を他社に外注していることが多いですが、正広は自社工場でのほぼ一貫生産に取り組んでいます。

また正広は流行を追うのではなく、自分たちの魅力を追求することに重きを置いており、数十年後も愛される包丁を目指していることが特長的です。

そのため切れ味や使いやすさにこだわりを感じるシンプルな包丁が多くなっています。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁など

4.関市にて生まれた伝統的な歴史を持つ「関孫六」

関孫六（せきまごろく）は、刃物の街として栄えた関市に生まれた関の孫六の信念を受け継ぐ和包丁ブランドです。

様々な調理器具などを扱う貝印メーカーのブランドで、鮮明な切れ味に芸術品のような美しさを追求しています。

また和包丁高級ブランドの中では比較的リーズナブルな商品もあるため、手に取りやすいところもポイントの1つ。

他にも左利き用の包丁なども豊富に用意しています。

関孫六についてより知りたい方は「【2023年】関孫六で人気のおすすめ包丁5選！口コミ・評判も紹介！」もご覧ください。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/出刃包丁/薄刃包丁など

5.伝統的工芸品に選ばれた堺刃物を牽引する「堺孝行」

堺孝行は、日本で刃物産業が盛んな地域として挙げられる関市に肩を並べる大阪堺市の和包丁ブランドです。

古墳時代にクワなどを製造のため、堺に集められた鍛冶職人らの技術を受け継いだ包丁となっています。

堺刃物は昭和57年には伝統的工芸品に指定され、現在では世界30カ国以上に輸出されるほどの人気を持つほどです。

その堺刃物を牽引する存在とも言える堺孝行の包丁は、非常に多岐に渡る種類があります。

鋼やステンレス鋼も白鋼やスウェーデンなど様々な素材を使用しているため、自分が求める一本が見つかるでしょう。

またハンドルにもこだわっており、赤や青、緑など色鮮やかな見た目を楽しめることも魅力的です。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁/薄刃包丁など

6.明治33年創業以来多くのシェフに愛用される「實光刃物」

明治33年の創業以来120年の歴史を持ち、100万本以上を販売してきた實光刃物は、10,000アイテム以上の豊富な品揃えで、家庭用はもちろん数多くのシェフにも愛されています。

また全ての工程を手作りしており、こだわり抜いた堺刃物の1つであることも特徴の1つです。

そのため表側だけに刃がついている複雑な構造をした片刃包丁なども積極的に製造しています。

他にもSNSやオウンドメディア活動も取り組んでおり、幅広く取り組んでいる和包丁ブランドです。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/蛸引包丁/ふぐ引き包丁/出刃包丁/薄刃包丁/鰻裂き包丁/など

7.オールステンレス包丁が特徴的な「GLOBAL」

国内外で愛されるオールステンレスの包丁が魅力的なGLOBALは、料理を楽しくする包丁を目指しており「包丁は鋼が一般的で、ステンレスは切れ味が悪い」といった状況を打開するべく挑戦していました。

またステンレスが普及した後は「包丁は木柄」という既成概念を覆すべくハンドルもステンレスにし、オールステンレスの包丁ブランドとしてGLOBALが存在しています。

そのためGLOBALの包丁はオールステンレスとなっており、衛生的で非常に使い勝手の良い包丁が多いことが魅力的です。

菜切包丁や柳刃包丁を一部取り扱っていますが、和包丁自体はあまり多くありませんが、オールステンレスの包丁に興味がある方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/菜切包丁など

8.越前打刃物の伝統技術を駆使した「龍泉刃物」

約700年の歴史を持つ越前刃物の一端を担う龍泉刃物は多くの包丁ブランドが切れ味を求める中で、刃だけでなくハンドルなども含め、美しいデザインを追求しており高評価を得ています。

和包丁は菜切包丁となっておりますが、波紋のような美しい紋様が浮かぶダマスカス鋼の包丁などを取り揃えていることは特徴です。

和包丁の高級ブランドはシンプルさや性能にこだわることが多いですが、デザイン性のある包丁を探している方には、一度検討してみてはいかがでしょうか。

また越前刃物については「越前打刃物の包丁とは？人気・おすすめ10選から特徴や評判も紹介」を合わせてご覧ください。

取り扱いのある和包丁の種類
菜切包丁

9.伝統工芸士が一本ずつ丁寧に作成「鍛冶工房いわい」

鍛冶工房いわいは現役の伝統工芸士が一本ずつ手打ちで作り上げる和包丁が特長的で、何十年も使えるほどの高品質です。

また他包丁ブランドが何百年の歴史を持つ中、鍛冶工房いわいは60年ほどの短い期間ですが、他ブランドに負けず劣らずとなっています。

豊富な種類の包丁があり、切れ味はもちろん、デザイン性にも富んだものばかりです。

長く使い続ける包丁をお探しの方は、一度検討してみてください。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/出刃包丁/菜切包丁/薄刃包丁など

10.海外でも人気のメイド・イン・ジャパン「郷右馬允義弘」

郷右馬允義弘(ごううまのすけよしひろ)は、堺刃物の歴史を受け継ぎ海外でも人気の包丁ブランドです。

メイド・イン・ジャパンの精神を大切にしており、シンプルな和包丁が多く、切れ味や使い勝手を追求した製品となっています。

家庭はもちろん、調理学校向けの包丁なども製造しているほど、高い評価を受けているブランドです。

取り扱いのある和包丁の種類
柳刃包丁/蛸引包丁/出刃包丁など

高級ブランドの和包丁を手に入れよう！

いかがでしたでしょうか。

本記事の要点をまとめると以下の通りです。

• 和包丁の高級ブランドは歴史や取り扱い商品を見て比較する
• シンプルで品質を追求したり、見た目の華やかさに優れたりと様々
• 日本だけでなく海外進出しているブランドもある

話法著の高級ブランドを比較検討する際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

また高級包丁について知りたい方は「【2022年】高級包丁の人気おすすめ16選！一生ものの選び方も解説」をご覧ください。