家庭用サウナや個室サウナで使用できるチラーについて徹底解説!種類や選び方も紹介
この記事を読んでいる方の中には、家庭でサウナを楽しむのに水風呂のチラーも合わせて導入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、家庭用チラーといっても種類は多く、選び方や注意点などを正しく理解しておく必要があります。
そこで、この記事では家庭用チラーについて紹介していきます。
さらには、業務用チラーとの違いや家庭用サウナの種類、選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
水風呂のチラーとは
水風呂のチラーは、水を効率的に冷却し一定温度に保つための装置です。
主に冷凍回路、循環ポンプ、制御装置で構成されており、水を循環させながら連続的に冷却します。
サウナ後の水風呂を快適な温度(通常16〜18℃)に維持するのに使用されます。
チラーを使用しない場合、特に夏場や多人数での利用時に水温が上昇しやすいです。
地域によっては、水道水が適温まで下がらないというようなことも起こります。
チラーには、家庭用から業務用まで様々な種類があり、冷却能力や価格帯も幅広く、20万円から150万円程度のものまであります。
家庭用や個室サウナのチラーと業務用のチラーの違い
家庭用チラーと業務用チラーの主な違いは、冷却能力、サイズ、価格、そして用途にあります。
家庭用や個室サウナのチラー | 業務用のチラー | |
---|---|---|
冷却能力 | 低め | 高い |
サイズ | 小型 | 大型 |
価格 | 20〜150万円 | 家庭用より高額 |
用途 | 家庭用や個室サウナの水風呂 | 大型浴場などの水風呂 |
電源 | 100 or 200V | 200Vや三相電源 |
設置 | 比較的簡単 | 専門知識が必要 |
家庭用チラーは比較的小型で、主に家庭用サウナや個室用サウナの水風呂の冷却に使用されます。
冷却能力は低めで、価格帯は20万円から150万円程度です。
設置が簡単で、一般的に100Vの電源で動作します。
一方、業務用チラーは大型で高性能、主に大型浴場施設の水風呂で使用されます。
冷却能力が高く、複雑な温度管理や連続運転に対応可能です。
価格は家庭用より高額で、設置には専門知識が必要で、多くの場合、200Vや三相電源を必要とします。
また、業務用チラーは耐久性に優れ、長時間の連続運転に適していますが、家庭用は比較的短時間の使用を想定しています。
家庭用チラーは個室サウナの水風呂に導入することもできる?
家庭用チラーを個室サウナの水風呂に導入することは可能です。
近年、サウナの人気に伴い、家庭用や小規模施設向けの小型チラーが開発されています。
これらは一般的に電源が100Vで、設置も比較的容易です。
家庭用サウナに使用されるチラーを個室サウナの水風呂に導入することで、水温を一定に保ち、快適な温冷交代浴を実現できます。
ただし、設置にはある程度の専門知識や工事が必要な場合があるため、メーカーや専門業者に相談することをおすすめします。
また、チラーを選択する際は水風呂の容量や使用頻度、希望する水温などを考慮する必要があります。
適切なチラーを選べば、家庭用チラーでも個室サウナで本格的な水風呂体験が可能になります。
家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入するメリット
家庭用チラーを導入することで、自宅でサウナや水風呂を快適に楽しむことができます。
以下に、家庭用チラーを導入するメリットについて詳しく解説します。
POINT
家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入するメリット
①効率的な冷却性能
②血行促進や筋肉の疲労回復
③スペースの有効活用
④自分好みにカスタマイズが可能
①効率的な冷却性能
家庭用チラーは、水温を迅速かつ正確に制御する能力を持っています。
特に家庭用サウナや個室サウナの水風呂において、その効果を発揮します。
サウナ後の水風呂を常に快適な温度(通常16〜18℃)に保つことができ、一年を通じて理想的なサウナ体験が可能です。
②血行促進や筋肉の疲労回復
適切な温度の水風呂は、血行促進や筋肉の疲労回復に効果的です。
チラーを使用することで、水温を一定に保ち、サウナ後のリフレッシュ効果を最大化できます。
冷水浴は血管を収縮させ、その後の拡張によって血流が促進されます。
そのため、筋肉の疲労回復が促進され、体のコンディションを整えるのに役立つでしょう。
③スペースの有効活用
家庭用サウナや個室サウナの水風呂に使用されるチラーは一般的にコンパクトな設計で、限られたスペースでも設置が可能です。
これにより、自宅の一角にサウナスペースを設けることができ、スペースを有効活用できます。
また、チラーを使用することで、大きな水槽を用意する必要がなくなり、より効率的にスペースを使用できます。
④自分好みにカスタマイズが可能
家庭用サウナや個室サウナの水風呂に使用されるチラーは、温度設定や運転モードを自由に調整できる機能を備えています。
そのため、個人の好みや体調に合わせて水温を細かく設定することが可能です。
例えば、サウナ後の急激な温度変化が苦手な人は比較的高めの温度に設定したり、逆に刺激を求める人は低めの温度に設定したりと、自分好みの環境を作り出すことができます。
チラーの相談や設置については、ぜひ弊社にご相談ください。
家庭用・個室サウナ用チラーの種類
家庭用サウナや個室サウナの水風呂に使用されるチラーには、主にチラーとバスタブが別々のタイプと一体型のものがあります。
それぞれに特徴があり、設置場所や使用目的によって選択が分かれます。
以下で、各タイプの特徴について詳しく見ていきましょう。
POINT
家庭用チラーの種類
・チラーとバスタブが別々のタイプ
・チラーとバスタブが一体のもの
チラーとバスタブが別々のタイプ
このタイプは、既存のバスタブや水槽を利用して冷却システムを構築できる柔軟性が特徴です。
チラー本体は別の場所に設置し、配管を通じてバスタブや水槽と接続します。
そのため、設置場所の自由度が高く、既存の設備を活用できるメリットがあります。
また、チラーの冷却能力に応じて大型のバスタブにも対応可能です。
ただし、設置には専門的な配管工事が必要となり、初期費用が比較的高くなる傾向があります。
チラーとバスタブが一体のもの
一体型のチラーは、チラー本体とバスタブが一つのユニットとして設計されています。
このタイプは設置が比較的簡単で、専門的な工事が最小限で済むことが多いです。
コンパクトな設計のため、限られたスペースでも設置しやすく、移動も容易です。
また、メーカーによって最適化された冷却システムが組み込まれているため、効率的な冷却が期待できます。
ただし、バスタブのサイズや形状が固定されているため、カスタマイズ性は低くなります。
家庭用サウナや個室サウナに使用するチラーの選び方
家庭用チラーを選ぶ際には、冷却能力、設置場所、タイプ、そしてメーカーのサポート体制など、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。
これらの要素を慎重に検討することで、自宅の環境や使用目的に最適なチラーを選択することができます。
以下で、それぞれの要素について詳しく見ていきましょう。
POINT
家庭用サウナや個室サウナに使用するチラーの選び方
・冷却能力を確認する
・設置場所を考慮する
・タイプを選択する
冷却能力を確認する
チラーの冷却能力は、水風呂の容量や使用頻度に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
冷却能力は通常kWやWで表示され、数値が大きいほど冷却力が高くなります。
例えば、300リットルの水風呂を使用する場合、約3kW程度の冷却能力が必要です。
また、チラーの冷却能力は周囲温度や設定温度によっても変化するため、メーカーが提供する性能曲線グラフを確認することが重要です。
▼以下性能曲線グラフ参考▼
冷却能力が不足すると十分に冷えず、過剰だとコストがかかるため、適切な冷却能力を選択することが大切です。
また、家庭用の水風呂では使用できても、個室サウナの水風呂では使用できないなどの問題があるため、注意が必要です。
設置場所を考慮する
チラーの設置場所は冷却効率に大きく影響します。
直射日光が当たる場所や風通しの悪い場所は避け、熱交換効率の良い場所に設置する必要があります。
また、チラーは空冷式の場合、エアコンの室外機と同様に熱を放出するため、周囲の温度上昇を考慮しないといけません。
設置スペースについても、チラー本体だけでなく、配管やメンテナンスのためのスペースも確保することが重要です。
騒音も考慮し、寝室などの場所から離れた場所に設置することをおすすめします。
タイプを選択する
家庭用チラーには、水槽内蔵型と水槽なし型があります。
水槽内蔵型は一体型で手軽に使用できますが、容量が限られます。
水槽なし型は既存の水槽や浴槽と組み合わせて使用でき、大容量の水を冷却できる利点がありますが、設置に専門知識が必要です。
また、冷却方式によって空冷式と水冷式があり、空冷式は設置が簡単ですが、効率は水冷式の方が高くなります。
使用目的や設置環境に応じて適切なタイプを選択することが重要です。
おすすめの家庭用チラーは設置工事が不要のもの!
おすすめの家庭用チラーは、バスタブとチラーが一体型になっているモデルです。
このタイプのチラーは、設置工事が不要で、購入後すぐに使用を開始できる手軽さが魅力です。
特に、スペースが限られている家庭や、工事の手間を避けたい方に最適です。
一体型チラーは、効率的な冷却システムを内蔵しており、理想的な水温を簡単に維持できます。
例えば、サウナ後の水風呂として使用する際も、設定温度を保ちながら快適に入浴することができます。
また、コンパクトなデザインが多く、インテリアにも馴染みやすいのが特徴です。
さらに、多くのモデルには温度設定や運転モードの調整機能が搭載されており、自分好みの環境を簡単に作り出すことができます。
家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入する注意点
家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入する際には、いくつかの重要な注意点があります。
特に、ランニングコストと選定の難しさは、多くの人が直面する課題です。
これらの点について詳しく見ていきましょう。
POINT
家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入する注意点
・ランニングコストがかかる
・自分では選定が難しい
ランニングコストがかかる
家庭用チラーの導入を検討する際、初期費用だけでなく、継続的なランニングコストも考慮する必要があります。
チラーは電力を消費する機器であり、特に夏場や使用頻度が高い時期には電気代が大幅に増加する可能性があります。
例えば、一般的な家庭用チラーの場合、1日8時間使用すると月に約5,000円から10,000円程度の電気代がかかることもあります。
また、定期的なメンテナンスや部品交換なども必要となり、これらの費用も無視できません。
自分では選定が難しい
家庭用チラーの選定は、専門知識を要する複雑なプロセスです。
POINT
チラー選定で考慮するポイント
・水風呂の容量
・希望する冷却速度
・設置場所の環境条件
適切なチラーを選定するには、上記のようなポイントを考慮しないといけません。
例えば、冷却能力が不足すると十分に水温を下げられず、逆に過剰だとコストが無駄になります。
また、配管の長さや設置場所の制約によって、必要なポンプの能力も変わってきます。
さらに、チラーの騒音レベルや設置スペースの確保なども重要な検討事項です。
これらの要素を適切に評価し、最適なチラーを選定するには、専門家のアドバイスが不可欠です。
そのため、メーカーや専門業者に相談し、現場の状況を詳しく説明した上で、適切な機種を推奨してもらうことをおすすめします。
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お住まいの地域によっては、水風呂を設置しようとしても、水温がしっかり下がらないなどの問題が発生することがありますので、適切な準備が必要です。
そのため、水風呂の設置をお考えの方には、事前にチラー(冷却装置)に関して見積もりを取ることを推奨しております。
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家庭用サウナや個室サウナにチラーを導入しよう!
この記事では、家庭用チラーについて解説してきました。
家庭用のサウナを設置しようと考えている場合は、水風呂もセットで考慮する必要があります。
しかし、水風呂のチラーにもさまざまなものがあり、自分で選定するのが難しい場合もあります。
そのため、サウナを導入してくれる業者に依頼して、チラーの専門業者を紹介してもらうようにしましょう。
また、サウナの設置とチラーの導入、どちらの専門知識も有する業者を選ぶのも一つの手です。